2015年にイングランドで開催されたラグビーワールドカップは、第8回目の大会として行われ、歴代大会の中でも特に多くの記憶に残る瞬間が生まれた大会となりました。
特に、記録的な観客動員数や試合のドラマチックな展開が、多くのラグビーファンを魅了しました。
大会の特徴と展開
この大会には20カ国が参加し、プールステージから白熱した試合が繰り広げられました。
特に、日本代表が南アフリカに34-32で勝利した試合は、「ブライトンの奇跡」として語り継がれる歴史的快挙でした。
この勝利は、日本ラグビーの実力を世界に示すとともに、エディー・ジョーンズ監督の戦術が高く評価されるきっかけとなりました。
その後も日本代表は、サモアやアメリカを破り3勝を挙げましたが、得失点差で決勝トーナメント進出を逃しました。
この大会での日本の活躍は世界中のラグビーファンに強い印象を与え、ラグビーの普及に貢献したといえます。
プールステージでは、ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアといった強豪国が順当に勝ち上がる一方で、開催国イングランドが敗退するという波乱も起こりました。
この結果、北半球のチームが振るわない大会となり、南半球勢がトーナメントを席巻。
トーナメントのハイライト
ノックアウトステージでは、南半球の強豪国同士の激しい戦いが展開されました。
特に、ニュージーランドvs南アフリカの準決勝や、オーストラリアvsアルゼンチンの一戦は、ラグビーの戦術とフィジカルの強さを北半球の国々にインパクトを与えました。
決勝戦は、ニュージーランドvsオーストラリア【トランス タスマン】のライバル対決。
ニュージーランドが34-17で勝利。
ラグビーワールドカップ史上初めて、連覇を達成したチームが誕生しました。
主将リッチー・マコウと司令塔ダン・カーターが率いる安定した試合運びは、改めてニュージーランドの強さを印象づけました。
大会の意義と影響
2015年大会は、ラグビーの国際的な発展における重要な節目となりました。
特に、日本の活躍がラグビー人気を新たな地域に広げる契機となり、次回2019年大会の日本開催への期待を高める結果となりました。
また、南半球勢が引き続きラグビー界をリードする一方で、北半球チームには改革の必要性が浮き彫りになったともいえます。
運営面では、過去最多となる観客動員数を記録し、商業的成功も収めました。
試合会場や運営の質も高く評価され、ラグビーファンの期待に応える大会となりました。
ラグビー ワールドカップ2015 イングランド大会 日本代表メンバー
2015年8月31日に発表された最終登録メンバー31名、バックアップメンバー13名です。
注意)年齢は2015年9月19日(初戦)、Capsは2015年8月31日時点での数字です。
ラグビー 日本代表スタッフ
- エディー・ジョーンズ(ヘッドコーチ)
- スティーブ・ボーズウィック(FWコーチ)
- リー・ジョーンズ(DFコーチ)
- マルク・ダルマゾ(スクラムコーチ)
- 沢木 敬介(コーディネーター)
FW
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
アイブス ジャスティン | キヤノン | 31 | 196cm / 105kg | 30 |
伊藤 鐘史 | 神戸製鋼 | 34 | 191cm / 100kg | 35 |
稲垣 啓太 | パナソニック | 25 | 183cm / 115kg | 6 |
大野 均 | 東芝 | 37 | 192cm / 106kg | 92 |
木津 武士 | 神戸製鋼 | 27 | 183cm / 114kg | 35 |
ツイ ヘンドリック | サントリー | 27 | 189cm / 107kg | 30 |
トンプソン ルーク | 近鉄 | 34 | 196cm / 108kg | 57 |
畠山 健介 | サントリー | 30 | 178cm / 115kg | 66 |
マイケル・ブロードハースト | リコー | 28 | 196cm / 111kg | 20 |
ホラニ 龍コリニアシ | パナソニック | 33 | 188cm / 112kg | 41 |
堀江 翔太 | パナソニック | 29 | 180cm / 105kg | 36 |
真壁 伸弥 | サントリー | 28 | 192cm / 118kg | 29 |
アマナキ・レレイ・マフィ | NTTコム | 25 | 189cm / 112kg | 2 |
三上 正貴 | 東芝 | 27 | 178cm / 115kg | 27 |
山下 裕史 | 神戸製鋼 | 29 | 183cm / 122kg | 43 |
湯原 祐希 | 東芝 | 31 | 173cm / 102kg | 22 |
リーチ マイケル | 東芝 | 26 | 190cm / 105kg | 41 |
BK
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
クレイグ・ウィング | 神戸製鋼 | 35 | 180cm / 90kg | 8 |
小野 晃征 | サントリー | 28 | 171cm / 83kg | 27 |
五郎丸 歩 | ヤマハ | 29 | 185cm / 99kg | 52 |
マレ・サウ | ヤマハ | 27 | 183cm / 97kg | 21 |
立川 理道 | クボタ | 25 | 181cm / 94kg | 37 |
田中 史朗 | パナソニック | 30 | 166cm / 71kg | 47 |
田村 優 | NEC | 26 | 181cm / 92kg | 33 |
廣瀬 俊朗 | 東芝 | 33 | 173cm / 82kg | 28 |
日和佐 篤 | サントリー | 28 | 166cm / 72kg | 45 |
福岡 堅樹 | 筑波大学(4年生) | 23 | 175cm / 83kg | 15 |
藤田 慶和 | 早稲田大学(4年生) | 22 | 184cm / 90kg | 27 |
カーン・ヘスケス | サニックス | 30 | 178cm / 98kg | 9 |
松島 幸太朗 | サントリー | 22 | 175cm / 88kg | 10 |
山田 章仁 | パナソニック | 30 | 181cm / 90kg | 13 |
バックアップメンバー
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
有田 隆平 | コカ・コーラ | 26 | 176cm / 100kg | 9 |
宇佐美 和彦 | キヤノン | 23 | 197cm / 111kg | 4 |
垣永 真之介 | サントリー | 23 | 180cm / 114kg | 6 |
長江 有祐 | 豊田自動織機 | 30 | 171cm / 107kg | 18 |
平島 久照 | 神戸製鋼 | 32 | 180cm / 110kg | 42 |
ヘイデン・ホップグッド | 元釜石 | 35 | 190cm / 105kg | 10 |
ホラニ 龍シオアペラトゥー | パナソニック | 32 | 187cm / 115kg | |
村田 毅 | NEC | 26 | 185cm / 103kg | 5 |
渡邉 隆之 | 東海大学(3年生) | 21 | 180cm / 120kg | 2 |
内田 啓介 | パナソニック | 23 | 177cm / 85kg | 12 |
ティム・ベネット | キヤノン | 25 | 185cm / 90kg | 2 |
矢富 勇毅 | ヤマハ | 30 | 176cm / 82kg | 16 |
山中 亮平 | 神戸製鋼 | 27 | 188cm / 93kg | 4 |
※ヘイデン・ホップグッド選手は2015年3月22日に釜石を退団。
※渡邉 隆之選手は、大会前テストマッチ(ジョージア戦)までチームに帯同。
あまり好きな表現ではないのですが!
名前の「カタカナ」に注目してください。
外国籍選手は「・」が入っている。
帰化した選手は「・」が無く「漢字」が入っていたりします。
2015年大会は、ニュージーランドの連覇という偉業に加え、世界のラグビーファンを震撼させた「ブライトンの奇跡」などの注目を集め、4年後の日本大会に向けて大きな期待を膨らませるものとなりました。
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