今回対戦したサモアのメンバーを見て一言。
「今の日本では接戦、もしくは負ける」って思いました。
さらに、もう一言いうなら、
「今回の来日メンバーは1.5軍か?」「主力はどうした?」「でも、手強そう」ってね!
昔からのラグビーファンなら、私と同じ思いをしたのではないでしょうか?
クリスチャンやファウムイナは別格でしたが、W杯に主力が加わるサモア代表に「今の日本代表」は勝てるのでしょうか?
2023年7月 サモア代表の来日しなかった主力選手を紹介
今回の来日メンバーからは漏れていましたが、2023年7月22日に更新されたサモア代表スコッドに名を連ねる主力選手たちです。
年齢は予選リーグで対戦する2023年9月28日時点で計算しました。
マイケル アラアラトア
生年月日:1991年8月28日(32歳)
ポジション:プロップ
サイズ:189cm / 132kg
主な所属チーム:マナワツ(46cap)クルセイダーズ(94cap)レンスター(44cap)
一言コメント
サモア代表キャプテンとしてW杯に挑みます。
世界屈指のタイトヘッド(3番)と言われ、サモアのスクラムを牽引しています。
2016年にクルセイダーズと単年契約をしましたが、スクラムの強さと攻撃の破壊力を買われ契約を延長。
2017年から3連覇に貢献した主力選手です。
2019年からはアイルランドのレンスターに移籍し、ここでも主力選手として活躍中。
ジェフリー トゥーマンガ アラン
生年月日:1990年11月19日(32歳)
ポジション:プロップ
サイズ:192cm / 125kg
主な所属チーム:ウェリントン(34cap)ハリケーンズ(115ap)ワスプス(61cap)アルスター(14cap)
一言コメント
ニュージーランド代表に選ばれ、2013年に1capを獲得。
2017年に代表の追加メンバーとして召集されましたが、キャップ対象外の1試合に出場したのみ。
代表資格の改定により2022年サモア代表に選ばれました。
体格やクラブチームのキャップ数を見てもお分かりの通り、かなりの強者です。
2017年2月25日に秩父宮での開幕戦(サンウルブズvsハリケーンズ)に、3番を着て出場しています。
スティーブ ルアトゥア
生年月日:1991年4月29日(32歳)
ポジション:フランカー
サイズ:194cm / 114kg
主な所属チーム:オークランド(29cap)ブルーズ(74cap)ブリストル ベアーズ(101cap)
一言コメント
ニュージーランド代表15capを獲得。
日本で撮影された「AIG損保」のCMにも、出演していたと思います。
代表ラストマッチは、2016年11月のイタリア戦、8番を着けて80分フル出場し1トライを記録。
ベアーズに移籍した1年目は、カップ戦を含む27試合全てにフル出場。
22-23シーズン終了までの出場記録(先発91・控え10)を見てもタフさは健在。
サンウルブズが勝利した、2017年の最終戦に8番を着て出場していますが、サモア代表では恐らく6番を着ると思います。
ジャック ラム
生年月日:1987年11月18日(35歳)
ポジション:フランカー、No.8
サイズ:188cm / 110kg
主な所属チーム:ワイカト(42cap)ハリケーンズ(53cap)ブリストル ベアーズ(71cap)NEC(8cap)モアナパシフィカ(6cap)
一言コメント
2019年W杯日本大会は主将として出場し、日本戦にも8番を着て対戦しています。
モアナと契約延長した2023年でしたが、公式記録が無いことから代表には選ばれないと思っていました。
が、
W杯開幕まで50日を切る現時点で、サモア代表スコッドに再エントリーされていました。
日本をよく知る選手だけに、「不気味な存在」ですね。
ジョーダン タウファ
生年月日:1992年1月29日(31歳)
ポジション:フランカー
サイズ:185cm / 115kg
主な所属チーム:クルセイダーズ(101cap)レスタータイガース(18cap)リヨン(36cap)
一言コメント
三菱重工相模原のファンなら絶対に知っている名前ですよね?
2018年に契約を発表しましたが、その直後ニュージーランド代表スコッドに選ばれた選手。
結局、代表活動を優先するために三菱重工との契約は解除されました。
タウファと言えば、クルセイダーズ黄金期を築き、ペナルティも少なく超ハードワーカー、攻守で活躍する選手としで有名でした。
あの当時は、「何故、三菱重工が獲得できたのか?」と思うくらい、世界のクラブチームが獲得を望むような一流選手でした。
もちろん今でも!
リマ ソポアンガ
生年月日:1991年2月3日(32歳)
ポジション:スタンドオフ
サイズ:175cm / 90kg
主な所属チーム:ウェリントン(37cap)ハイランダーズ(74cap)ワスプス(53cap)リヨン(29cap)
一言コメント
ニュージーランド代表18capを持ち、田中史朗選手(NEC)とはハイランダーズ時代のチームメイト。
二人が出場した最後の試合は、2016年(第14節)vs ハリケーンズ戦でした。
2年連続で世界最優秀選手に選ばれたボーデン バレットが、脳震盪の影響でキックの精度を欠き、W杯2019年の10番候補にソポアンガの名前が挙がりましたが、ワスプスに移籍したため選考から外れました。
ニュージーランドは10番争いが激しく、ダン カーター(元神戸)、コリン スレイド(元三菱)、ボーデン バレット(元サントリー)に次ぐ4番手となったW杯2015年は落選し、2016年はアーロン クルーデン(元サントリー)、2017年はリッチー モウンガ(東芝)、ダミアン マッケンジー(元サントリー)など錚々たるメンバーがライバルに!
代表資格の改定により、2023年サモア代表スコッドに選出。
余談ですが、英名(Lima Sopoaga)をリマ ソポアガと読む紙面や解説者もいますが、どちらが正しいのかは不明。
フランス大会終了後は、D3に降格した清水建設江東ブルーシャークスでプレーします。
ティム・ナナイ=ウィリアムズ
生年月日:1989年6月12日(34歳)
ポジション:スタンドオフ、ウイング、センター、フルバック
サイズ:181cm / 87kg
主な所属チーム:マヌカウ(62cap)チーフス(84cap)クレルモン(47cap)トゥールーズ(20cap)
一言コメント
2015年スーパーラグビー終了後、リコーで1年間在籍。
サモア代表16cap、ワールドカップは2015年と2019年に出場し、どちらの大会も15番を着て日本と対戦しています。
ウイングの印象が強いのですが、9番以外は全てのポジションをカバーできます。
フランスに渡ったクレルモン時代は10番・15番を、トゥールーズでも10番を着る機会が多かったので、ソポアガと10番12番もあり得る?
とにかく「脅威」でしかない、サモア最強のバックスです。
余談その2
ナナイ=ウィリアムズは、2009年まで7人制ニュージーランド代表であったためサモア代表資格を失っていました。
2013年に「当時のルール」を適用させるために、7人制サモア代表でプレーをして、晴れて15人制サモア代表資格を得ました。
まだまだいるぞ!隠されたサモア代表
さすがに「ピシ」はいませんが(笑)
3年前のメンバーとは比べ物にならないくらいに「補強されたサモア」は実に恐ろしいチーム!
多くはモアナやサモアセブンスに所属する選手ですが、他にもロック・フランカーをカバーできるクリス ブイ(197cm / 120kg・30歳)ブリストル ベアーズ(74cap)や、レベルズに所属し33cap獲得しているステイシー イリ(32歳)はアイルランドのコナートでもセンターのポジションを奪い取った実力者です。
ちなみに、ジュリアン サヴェア(元NZ代表)の代表入りは噂だけでしたが、元ハリケーンズのトライゲッター(50試合32トライ)ベン ラムがサプライズ選出されるかも?と現地では期待されています。
さすがに、ベン ラムまで代表入りしたら日本はヤバいかな?
真相はいかに?
日程は圧倒的に日本が有利
日程は、試合間隔が全て中6日以上空く「日本」が圧倒的に有利です。
一方のサモアは、初戦のチリ戦からアルゼンチン戦まで中5日、3試合目に戦う日本戦も中5日、最後のイングランド戦だけが中7日空く厳しい日程。
日本とサモアの日程
9月10日 日本 vs チリ
9月16日 サモア vs チリ
9月17日 イングランド vs日本
9月22日 アルゼンチン vs サモア
9月28日 日本 vs サモア
10月7日 イングランド vs サモア
10月8日 日本 vs アルゼンチン
サモアは、初戦が「チリ」で無ければ・・・。
と思いたくなる、厳しすぎる強行日程となりました。
頑張れサモア!
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