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限界説「エディお前もか?」若手起用停滞の日本代表

「エディお前もか?」若手起用停滞の日本代表
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ワールドカップの翌年といえば、次の大会に向けた代表の基盤を整える重要な一年です。

本来であれば若手を積極的に試し、経験値を増やすことでチーム全体の底上げを図る期間になります。

ところが、2024年の日本代表はその常道とは異なる選考が伺え、強化の方向性に違和感が残りました。

エディ・ジョーンズHCは、経験豊富な選手や勢いのある若手よりも、これまで自身の体制下で起用してきた“信頼枠”の選手を優先する傾向があると言われています。

これは過去の代表チームでも指摘されてきたもので、日本代表でも同じ色が見え始めています。

当然、経験を持つ選手を信頼する判断自体は理解できます。

しかしワールドカップ翌年というタイミングを考えると、未来を担う若手に経験を積ませることを優先すべきではないでしょうか。

大会直前にベテランを選ぶのは理解できますが、この時期からベテラン寄りの選考が続いたことで、強化の優先順位に疑問が残りました。

目次

ワールドカップ翌年に見えた選考の違和感

若手が試合経験を積むべき重要なタイミングで、当落線から外れた年齢層の選手が起用される場面がいくつか見られました。

「この時期に選ばなくても良かったのでは?」と感じる選手はごく少数ですが、それでも強化方針とのズレを思わせる選考だった印象があります。

日本代表の年間テストマッチ数は多くなく、若手に挑戦の機会が与えられる回数は限られています。

将来の競争力を高めるには、結果以上に「誰に経験を積ませるのか」という視点が不可欠です。

勝敗より内容を重視する試合であっても、新しい選手に挑戦させる姿勢がなければ世代交代は進みません。

その意味でも、今期の選考は強化の軸が揺れていたように見えました。

他国を見ると、2019年のフランスや今季のイタリアは、将来への期待を持たれる若手を積極的に起用し、代表の厚みを着実に高めていました。

将来を担う若手が十分な経験を積めないまま次の大会へ進めば、世代交代が遅れ、代表全体のバランスが崩れる可能性があります。

こうした状況を踏まえると、今回の選考は強化面で不安が残る判断だったと感じます。

スタンドオフ起用に残った戦略的な疑問

違和感が特に大きかったのは、ニュージーランド戦とフランス戦でのスタンドオフ起用です。

この大舞台で年齢の高い選手を据えた判断は、3年後を見据えた強化方針との整合性が感じにくいものでした。

本来であれば、若手が強豪と対戦し経験を積むことで将来の競争力につながる場面。

その機会が失われた点は、大きな課題だと受け止めています。

海外メディアでも、エディHCの選考傾向が過去と重なるという指摘があり、イングランド代表時代にも同様の例が見られ、価値基準の固定化が変化を妨げているという論調です。

重要なポジションだからこそ、将来の軸となる選手に挑戦の場を与える判断が求められていました。

エディ体制の現在地と再構築の必要性

フランス大会後は、停滞した体制を立て直す絶好のタイミングでした。

しかし現在の選考や起用を見る限り、前任から大きく変わった印象はありません。

上位国との対戦機会は、個々の経験値を大幅に高め、代表強化を加速させる特別なステージです。

その貴重な場をどう活かすかが、強化方針の軸を形づくる要素になります。

また、エディHCがオーストラリア代表を短期間で解任された経緯や、イングランド代表時代の終盤に見られた勝率低下は、指導方針のズレや手法の限界を示すものとして語られ、現在の日本代表にも影響する可能性があると指摘されています。

かつての栄光と成功モデルが、いまの選手層に適応しきれていないという分析もあります。

こうした背景を踏まえると、選考基準や育成の優先順位といった「エディ基準」を整理し直すことが、停滞を抜け出すための一歩になると考えます。

次の強化サイクルへ向けた課題と展望

ワールドカップ翌年は、代表の未来を左右する大切な一年です。

この時期に誰へ経験を積ませるかを見極めれば、次の大会へ向けた成長曲線を描きやすくなります。

ところが今年の日本代表は、若手新戦力の起用が限定的となり、強化の軸が見えにくい状況に・・・

余談ですが、フランス代表は2025年までの2年間を、ベテラン数名と20キャップ未満の選手を軸に戦う方針を示しています。

他国が新戦力を積極的に試し、次世代の土台づくりを進めている中で、日本は同じサイクルを十分に活かし切れていない印象を持つしかできません。

選考基準や育成の優先順位をいま整理し直すことができれば、世代交代をスムーズに進めつつ代表全体の競争力を高める一歩になり、これからの強化を大きく左右するはずです。

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