2022年に開幕する日本ラグビーの新リーグ。
発表当初は「完全プロ化」を謳っていましたが、結局は参加するチーム企業が難色を示し「プロアマ混合」に落ち着きました。
それなら、トップリーグのままで良かったのでは?
と思うラグビーファンの心情は無視され、ラグビー改革が本格的に始まります。
新リーグは1部から3部まで
1部から3部(各Division)の分け方は、トップリーグ最終年度の順位を基に振り分けられます。
各ディビジョン振り分けが確定するのは2021年6月の予定。
※最終順位は↓↓↓の参加チーム(企業)をご確認ください。
上位リーグ:Division1(12チーム)
リーグ編成は12チームが2つに分かれる「2カンファレンス制」、試合数は1チーム16試合(18週間)を予定。
試合の内訳は、各カンファレンスの6チームは、ホーム&ビジター10試合に加え、別カンファレンスの6チームと交流戦6試合を戦います。
交流戦は、ホーム3試合ビジター3試合。
リーグ戦(16試合)が終了し、順位が確定すると、上位チームは「順位決定戦」に、下位チームは「入れ替え戦」に出場。
詳細が明らかにされていませんが、プレーオフ期間が3週間確保されていることから、変則トーナメントが採用されるのか?詳細を待ちましょう。
下部リーグ:Division2(6チーム)
発表当初は7チームの予定でしたが、コカ・コーラの廃部により6チームになりました。
試合は6チーム総当たり(ホーム&ビジター)、試合数は1チーム10試合に加え、上位3チームと下位3チームがサイド総当たり戦を行う予定。
結果的に全チーム12試合になると思います。
下部リーグ:Division3(6チーム)
試合は6チーム総当たり(ホーム&ビジター)、試合数は1チーム10試合。
新リーグの日程
2022年1月に開幕し、リーグ戦(18週間)ポストシーズン(3週間)となる予定です。
入れ替え戦は、ポストシーズンとして行われます。
ディビジョン3は試合数が少ないので、シーズン中のバイウィークが多めに取られると予想されます。
参加チーム(企業)
2022年からの参加が確定した企業です。
※トップリーグ最終順位
- パナソニック(群馬県太田市)
- サントリー(東京都府中市)
- クボタ(千葉県船橋市)
- トヨタ自動車(愛知県豊田市)
- NTTドコモ(大阪府大阪市)
- キヤノン(東京県町田市)
- 神戸製鋼(兵庫県神戸市)
- リコー(東京都世田谷区)
- NEC(千葉県柏市)
- NTTコミュニケーションズ(千葉県浦安市)
- 近鉄(大阪府東大阪市)
- 東芝(東京都府中市)
- 日野(東京都日野市)
- ホンダ(三重県鈴鹿市)
- 三菱重工相模原(神奈川県相模原市)
- ヤマハ発動機(静岡県磐田市)
- 清水建設(神奈川県横浜市都筑区)
- 豊田自動織機(愛知県刈谷市)
- 宗像サニックス(福岡県宗像市)
- 釜石(岩手県釜石市)
- 栗田工業(東京都昭島市)
- 九州電力(福岡県福岡市東区)
- マツダ(広島県安芸郡府中町)
- 中部電力(広島県安芸郡坂町)
リーグ改変レビュー
リーグ見直し化計画が定期的に行われます。
名付けて「リーグ段階的発展」だそうです。
開幕から3年間を「第1フェーズ」、2025年から2028年を「第2フェーズ」、2029年から2032年を「第3フェーズ」として、次のフェーズ前に大会運営やフォーマットの見直し等が行われる。
ラグビーのルールは毎年変わるのだから、新リーグの見直しも毎年やればいいのに?
新リーグの名称は?
チームの振り分け同様に、2021年6月予定です。
期待よりも不安が大きい
結局トップリーグでもやれる事ばかりだ。
「Division1」を8チームにして、ホーム&アウエー(14試合)の方が拮抗した試合が見られると思う。
まさかの逆三角形
各Divisionのチーム数ですが、てっきり「Division1」よりも「Division2」の方が多いと思っていたました!
いわゆる「ピラミッド形式」を予想していたのですが・・・
発表後のコメントは、
新リーグの目的はホスト(ホーム)&ビジター制を確立して、ホストチームに収入を上げてもらうこと。
それには主催試合をなるべく多く開催してもらい、事業性を高めたいと考えた」
過去のトップリーグを調べたところ、30点以上の差がついた試合は8チームだと1試合、12チームだと2試合、これが14チームだと3~4試合に増える。」
「1~2試合なら許容範囲だろうと判断した。」
これなら許容範囲だと判断?こんな考えではダメなんだ!
その対象となった「1~2試合」をしっかり分析してほしい。
勝った方のチームは、主力を休ませ控え中心で試合が行われていなかったか?
「Division1」のチーム数を少なくできない本当の理由?
やはり、一流企業に対する「忖度」ではないのか・・・?
その中でチームを維持してもらうには、ラグビー側の論理だけを振りかざしても駄目。」
どうなるグループ会社?
「トヨタ自動車」は、「日野自動車」「豊田自動織機」を傘下にし、NTTグループにも「NTTコム」「NTTドコモ」の2チームが傘下として名を連ねている。
リーグ規約では、「同じグループ傘下であっても1企業1チームであれば加盟を認める」とし、新リーグでも引き継がれることが表明されている。
ただ、本当にこれで良いのか?
結局、新リーグになっても「企業 > リーグ」に思える。
グループ同士の一戦は「ダービーマッチ」なんて言われているけど、コアなファンからは「おシラケマッチ」と呼ばれている。
気になる外国人枠
代表もクラブチームも外国出身選手に依存し過ぎ!
外国出身選手のためのリーグになっている。
それに、スーパーラグビーのチームから主力を引き抜くのは止めて欲しいですね。
デビュー間もない若手選手達が、主力としてプレーする今年の「アロテアロア」「AU」を見ていたら特にそう思います。
やっぱり入れ替え戦
「Division2」から最大4チーム、「Division3」から最大3チームが昇格できる可能性があります。
ただ、これでは面白くない。
入れ替え戦は盛り上がるし話題にもなるけど、やはり自動降格にしなければ「チーム」も「リーグ」も成長しない。
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