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シックス ネーションズ チャンピオンシップ

シックス・ネーションズ選手権
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ラグビー界で最も歴史と伝統のある国際大会の一つ。

ではなく!

世界最大級にして最高峰の代表戦こそが、シックス・ネーションズ選手権Six Nations Championship)です。

世界ランキング上位である、イングランド・アイルランド・スコットランド・ウェールズ・フランス・イタリアの6ヶ国が、リーグ戦の真っ最中に激戦を繰り広げるラグビー大会。

大会創設時の1883年は、イングランド・アイルランド・スコットランド・ウェールズの4か国による「ホーム・ネイションズ・チャンピオンシップ」として始まりました。

その後、フランスが加わり「ファイブ・ネイションズ」へと拡大。

2000年からは、イタリアが参戦し、現在の「シックス・ネーションズ」になりました。

歴史ある大会ならではの伝統や、各国の誇りをかけた激しい戦いが毎年繰り広げられるシックス・ネーションズ。

これまでの歴史、ルール、注目の試合、そして今後の展望について詳しく解説していきます。

目次

シックス・ネーションズ選手権のスポンサーシップ

シックス・ネーションズ選手権は、1998年まではタイトルスポンサーを持たずに開催されていました。

しかし、1999年にLloyds TSB Groupがスポンサーとなり、「Lloyds TSB 5 Nations」として開催。

2000年にイタリアが加わると、「Lloyds TSB 6 Nations」と改称され、2002年までこの名称が使われました。

2003年からは、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)がスポンサーとなり、「RBS 6 Nations」として長年運営されましたが、2017年に契約が終了。

ラグビー不況が囁かれた2018年は、新たなスポンサー探しに難航しました。

最終的に、RBSの関連会社であるNatWestが1年限定スポンサーを受け、「NatWest 6 Nations」として開催。

2019年からは、Guinnessがタイトルスポンサーとなり、「Guinness Six Nations」に変更。

ただし、フランスでは「Loi Évin法」(スポーツにおけるアルコールブランドの宣伝を禁止する法律)の影響で、「Guinness」の名称を使用できず、フランス語版のロゴでは「Greatness」と表記されています。

2025年まで契約を延長したGuinnessですが、翌年以降の継続については未定です。

シックス・ネーションズ選手権(Six Nations Championship)の歴史年表

1883年
ホーム・ネイションズ・チャンピオンシップ 創設

イングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズの4ヶ国で開始

1888年 – 1889年
イングランド 参戦除外

国際ラグビー評議会に加盟しなかったイングランドに対して、一時的に除外される

1910年
フランスが参加

ファイブ・ネイションズ(五ヶ国対抗)に名称変更

1931年
フランスが大会から除外

再び「ホーム・ネイションズ・チャンピオンシップ(四ヶ国対抗)」に戻る

1947年
フランスが復帰

ファイブ・ネイションズ(五ヶ国対抗)に戻る

1993年
公式トロフィー完成

同年の優勝国であるフランスが初代授与チームに

2000年
イタリアが参戦

シックス・ネーションズ(六ヶ国対抗)」に拡大

2017年
ボーナスポイント制を導入

4トライ以上で+1、7点差以内の敗北で+1、全勝優勝には+3

2024年までの主な大会記録

  • 最多得点記録:ジョナサン・セクストン(アイルランド)566点
  • 1試合最多得点:ジョニー・ウィルキンソン(イングランド)35点(2001年)
  • 1シーズン最多得点:ジョニー・ウィルキンソン(イングランド)89点(2001年)
  • 1試合最多トライ:ジョージ・キャンベル・リンゼイ(スコットランド)5トライ(1887年)
  • 1シーズン最多トライ:シリル・ロウ(ENG/1914年)、イアン・スミス(SCO/1925年)各8トライ
  • 通算最多トライ:ブライアン・オドリスコル(アイルランド)26トライ
  • 最多出場記録:セルジオ・パリッセ(イタリア)69試合(2004年デビュー)
  • 最多得点試合:イングランド対イタリア(2001年)80点
  • 1シーズン最多得点:イングランド(2001年)229点
  • 1シーズン最多トライ:イングランド(2001年)29トライ
  • 最少失点トライ記録:ウェールズ(2008年)2トライ(5試合中)
  • 最長無失トライ時間:ウェールズ(2013年)358分

シックス・ネーションズに設立された対戦トロフィー

1879年
カルカッタカップ(Calcutta Cup)

対象試合:イングランド vs スコットランド

1988年
ミレニアムトロフィー(Millennium Trophy)

対象試合:イングランド vs アイルランド

1989年
センテナリークエイク(Centenary Quaich)

対象試合:アイルランド vs スコットランド

2007年
ジュゼッペ・ガリバルディ・トロフィー(Giuseppe Garibaldi Trophy)

対象試合:フランス vs イタリア

2018年
オールド・アライアンス・トロフィー(Auld Alliance Trophy)

対象試合:フランス vs スコットランド

2018年
ドディ・ウィア・カップ(Doddie Weir Cup)

対象試合:ウェールズ vs スコットランド

2022年
クティッタ・カップ(Cuttitta Cup)

対象試合:スコットランド vs イタリア

トリプルクラウン(Triple Crown)とは?

トリプルクラウンとは、シックス・ネーションズ選手権において、イングランド・アイルランド・スコットランド・ウェールズの4ヶ国(ホーム・ネイションズ)が対戦し、そのうちの1チームが他の3チーム全てに勝利した場合にのい与えられる称号です。

トリプルクラウンの特徴
  • シックス・ネーションズの中で最も名誉あるタイトル。
  • 大会全体の優勝とは別に、4ヶ国内での最強チームを証明する称号。
  • 2006年からは、公式トロフィーが完成し授与されます。
ラグビー評論家

5戦全勝すると、「グランドスラム」の称号も与えられます。

ウッド スプーン (wooden spoon)

大会で最下位になったチームや個人に贈られる象徴的な称号。

「最下位になったことを示す口語表現」として使われるだけで、実際に賞が授与されるわけではありません。

シックス・ネーションズ選手権(Six Nations Championship)出場国

2000年 – 2025年シーズン終了までの通算成績となります。

イングランド

  • 優勝回数:7回
  • グランドスラム:2回
  • 対戦成績:130試合(86勝42敗2分)
  • ホームグラウンド:Twickenham Stadium(82,000人収容)

偶数年は2試合(アイルランド・ウェールズ)がホーム戦

ウェールズ

  • 優勝回数:6回
  • グランドスラム:4回
  • 対戦成績:130試合(64勝63敗3分)
  • ホームグラウンド:Principality Stadium(73,931人収容)

偶数年は3試合(フランス・イタリア・スコットランド)がホーム戦

スコットランド

  • 優勝回数:0回
  • グランドスラム:0回
  • 対戦成績:130試合(43勝84敗3分)
  • ホームグラウンド:Murrayfield Stadium(67,144人収容)

偶数年は2試合(イングランド・フランス)がホーム戦

アイルランド

  • 優勝回数:6回
  • グランドスラム:3回
  • 対戦成績:130試合(89勝38敗3分)
  • ホームグラウンド:Aviva Stadium(51,700人収容)

偶数年は3試合(イタリア・スコットランド・ウェールズ)がホーム戦

フランス

  • 優勝回数:7回
  • グランドスラム:4回
  • 対戦成績:130試合(84勝43敗3分)
  • ホームグラウンド:Stade de France(81,338人収容)

偶数年は3試合(イングランド・アイルランド・イタリア)がホーム戦

イタリア

  • 優勝回数:0回
  • グランドスラム:0回
  • 対戦成績:130試合(16勝1112敗2分)
  • ホームグラウンド:Stadio Olimpico(72,698人収容)

偶数年は2試合(イングランド・スコットランド)がホーム戦

エディー ジョーンズの提言

ヨーロッパで最も競争力のある6チームが参加する仕組みを考えるべき

2019年、圧倒的な力を見せたイングランド代表のエディー ジョーンズ監督は、大会に降格制度を導入するべきだと提言しました。

言うまでもなく、標的は「イタリア代表」です。

それまで戦歴は、2013年の4位(2勝3敗)が最高、2015年のスコットランド戦を最後に勝利がなく、連敗記録を更新し続けていました。

当時の世界ランキングは、14位のイタリアよりも、下部リーグに参戦しているジョージア(12位)の方が上位に位置していました。

さらに、ワールドカップでグループリーグを突破したことがないチームであることも、議論の的に!

ラグビー評論家

以前は別の話題でも・・・

ジョージアとルーマニアの参戦案

ワールドカップ2015年大会では、上位国として扱われていないチーム(ティア2)が健闘したことを受け、ヨーロッパラグビー協会会長は、ジョージアとルーマニアにも参加資格を与えるべきだと提案しました。

これは、両国が欧州ネイションズカップで安定した成績を収め、ワールドカップでも競争力を示していたためでした。

シックス・ネーションズ選手権のまとめ

シックス・ネーションズは、世界最高峰の国際大会であり、130年以上の歴史を誇る伝統的な対抗戦戦です。

1883年の「ホーム・ネイションズ・チャンピオンシップ」から始まり、フランスやイタリアの参戦を経て現在の6ヶ国対抗戦へと発展しました。

トリプルクラウンカルカッタカップといった特別な称号があることや、各チームわずか5試合の対戦でも「優秀選手」や「ベストトライ」などの発表があることが、欧州全土が盛り上がる大会と言えます。

ちなみに、2025年開幕カード(フランス vs ウェールズ)の1階スタンド後方22Mラインよりも中央側のチケット代は、553ユーロ(試合日のレートで約89,000円)です。

国内C級レフリー

2025年は、イングランド(ホーム)vsアイルランド戦が一番高くて、対戦5日前に販売される「売れ残り席」でも約88,000円でした!

日本では、WOWOWが完全生中継しており、ラグビーファンラグビーファンにとって身近な大会となり、近年のリーグワンには、シックス・ネーションズ出場経験を持つヨーロッパ代表選手も参戦しています。

シックス ネイションズを見て、欧州ラグビーを楽しもう!

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