4年に一度、イングランド・ウェールズ・スコットランド・アイルランドの代表歴がある選手を選抜し、南半球に遠征するドリームチーム。
直近では、2013年(オーストラリア)、2017年(ニュージーランド)、2021年(南アフリカ)に遠征。
次回の遠征は2025年、12年ぶりにオーストラリアと対戦します。
2025年は、アイルランドでアルゼンチンとの対戦。
遠征は2025年6月28日から8月2日まで。
スーパーラグビーのチームと4試合、パシフィック選抜と2試合、最後にオーストラリア代表と3試合が決定しています。
試合は代表チームだけでなく、地元のクラブチームや地域の選抜チームとも対戦しするので、1週間に2試合組まれる超過密スケジュール。
約7週間の遠征を31人のメンバーでカバーします。
ツアーで対戦する3か国以外に試合歴のある代表国は、アルゼンチン・フィジー・ローデシア共和国(現ジンバブエ)、そして2021年に対戦した日本の4か国のみ。
ライオンズのメンバーに選ばれることは、ラグビー選手にとっては非常に名誉なことで、自国の代表とは別にライオンズcapが与えられます。
ただし!
対戦相手が地元クラブチームや選抜チームの時は、「ライオンズcap」が与えられ、南半球(3か国)の代表戦に出場すると「ライオンズ代表cap」が与えられます。
名誉ある31人のスコッドに入ったとしても、「代表cap」を取れなかった選手は数多くいます。
例えば?
ウェールズの絶対的司令塔と呼ばれているダン ビガーですら、2013年は未選出。
2017年はスコッド入りを果たすも。地元チームとのフレンドリーマッチにしか出場していないため「ライオンズ代表cap」は「0」です。
「ライオンズ代表cap」対象試合とは?
ツアーでは、8試合前後の日程が組まれますが、「ライオンズ代表cap」対象試合は最後の3試合だけです。
2021年6月に対戦した日本代表戦に出場した選手も、当然「ライオンズ代表cap」は与えられません。
しかし、対戦する日本代表選手には、cap対象試合と位置付けされ、「日本代表cap」が与えられるみたいです。
ライオンズにとって重要な事は「ラスト3試合」!
それまでの試合は、最後の3試合に出場する選手を選ぶ、セレクションマッチの位置付けとされています。
また、近年のスコッドを見る限り「英国最強メンバー」が選ばれるのではなく、対戦国と「相性の良い選手」「同じタイプの選手」が選出される傾向があります。
- vs 南アフリカ:フィジカルの強いBK
- vs ニュージーランド:攻撃よりも守備力の高い選手
- vs オーストラリア:攻撃力(スタミナと走力)のあるFW
シックスネイションズやクラブチームで大活躍し、ライオンズ入りが期待されていても、「相手が南アフリカだから選ばれなかった・・・」なんて選手もいれば、予想に反して選ばれた選手もいます。
ライオンズに選ばれるには、「実力」だけでなく、運も必要だと思います。
トップ画像は、ライオンズ代表(3cap)を持ち、2017年サニックスでプレーした元イングランド代表のジェフ パーリングです。
ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ
2021年南アフリカ遠征終了後までの対戦結果です。
【654戦489勝133敗32分】
- オーストラリア代表:23戦17勝6負
- ニュージーランド代表:38戦6勝29負3分
- 南アフリカ代表:49戦19勝24負6分
- アルゼンチン代表:7戦6勝0負1分
4年に一度を見逃すな!
ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは、4年に一度の遠征で南半球の強豪国と対戦する、ラグビー界の特別なドリームチームです。
全英ライオンズに選ばれることは、選手にとって大きな名誉です。
しかし、「ライオンズ代表cap」は最後の3試合に出場した選手にしか与えられません。
母国の代表に選ばれるよりも圧倒的に厳しいセレクションが行われます。
だからこそ、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの試合は貴重で関心度も高く、ワールドカップ以上の特別な舞台と呼ばれています!
2025年の遠征ではオーストラリアと12年ぶりに対戦が予定されており、どの選手が選ばれるのか注目が集まります。
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