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ワールドラグビー規則8 詳しく解説

ワールドラグビー
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ワールドラグビー規則8は、各国の代表チームに選出されるための資格条件を定めた重要な規則です。

この規則により、選手がどの国の代表としてプレーできるのかが決まり、国際試合における公平性と一貫性が保たれています。

今回は、「規則8」の詳細を見出しと説明文を大まかに要約し、代表資格の条件、他国代表への移籍制限、特例措置、違反時の罰則などについて説明します。

それでは、具体的なルールについて見ていきましょう。

目次

代表チームの資格

8.1 代表資格の基本条件

選手は、以下のいずれかの条件を満たす場合に限り、15人制のシニア代表チーム、次点代表チーム、または7人制のシニア代表チームでプレーできる。

  • (a) その国で出生している
  • (b) 両親または祖父母のいずれかがその国で出生している
  • (c) 直前60か月(5年間)、その国のラグビー協会または団体にのみ登録されていた
  • (d) 直前の10年間、その国に継続して滞在していた

8.2 他国代表への移籍制限

以下、いずれかの代表チームでプレーした選手は、他国の代表チームでプレーできない。

  • (a) 15人制のシニア代表チーム
  • (b) 15人制の次点代表チーム
  • (c) 7人制のシニア代表チーム

8.3 代表キャップの定義

選手が15人制のシニア代表、または次点代表として公式にプレーしたと見なされる条件は、「解説ガイドライン3」の図1に記載されている。

国内C級レフリー

図1が分かり辛いので、説明します。

例として、

代表予備チームに選ばれた選手が、海外ツアーに参加して他国の代表や代表予備チームと対戦した場合、試合に出場した互いの選手に代表キャップが与えられる。

ただし、対戦相手がジュニアチームや代表と全く別の組織(クラブチーム・ワールドXV・バーバリアンズ等)の試合は、キャップ対象外となる。

8.4 7人制代表の定義

選手は、以下の条件で7人制のシニア代表としてプレーしたとみなされる。

  • (a) 他国の7人制代表チームと国際試合を行い、交代選手・控え選手・試合出場者として試合に出場した場合(成人年齢に達していること)
  • (b) オリンピックまたは7人制ラグビーワールドカップに選出され、交代選手・控え選手・試合出場者として出場した場合(成人年齢に達していること)

代表資格違反に関する責任・罰則

8.5.1 ラグビー協会の責任

  • 規則8は厳格責任に基づき、協会に過失や意図がなくても違反は成立する
  • 協会は選手や関係者の行動に対して責任を負う
  • 違反時の最低罰金
  • ワールドラグビー理事会メンバー国:£100,000(約1,800万円)
  • その他の加盟国:£25,000(約450万円)
  • 追加の制裁として、規則19.4に基づく処分が科される場合がある

8.5.2 例外的な状況

  • 違反した協会は、規則19の懲戒機関に対して、罰金免除の申請が可能
  • ただし、「真に例外的な事情」があり、規則8を遵守するために必要な措置を講じていたことを証明できる場合のみ

8.5.3 選手の責任

  • 選手自身も代表資格違反が明らかだった場合、規則19に基づく制裁を受ける可能性がある

8.5.4 その他の協会の義務

  • 全ての協会は、代表資格を持つ選手のリストを正確に管理する義務がある
  • 他国の協会やワールドラグビーから照会があった場合、10営業日以内に調査し、情報提供する義務がある
  • 誤った情報を提供した場合、制裁が科される

8.6 バースライト・トランスファー(代表変更制度)

過去に代表としてプレーした選手でも、以下の条件を満たせば新しい国の代表としてプレーできる。

  1. 新しい代表国の出生要件(本人・親・祖父母の出生)を満たしている
  2. 以前の代表国でのプレーから3年以上経過している
  3. ワールドラグビーの承認を得る

8.7 オリンピック代表の特例

オリンピックの7人制代表に限り、以下の追加条件を満たせば代表変更が可能。

  1. 規則8.6の要件を満たす
  2. オリンピック特有の代表資格要件を満たす(規則8.9)
  3. 国際オリンピック委員会(IOC)と各国のオリンピック委員会(NOC)の承認を得る
  4. 次回のオリンピック予選または大会に出場する
  • 例外的に3年の待機期間が短縮または免除される可能性あり
  • オリンピックの同じ大会で、異なる国の代表になることはできない

8.8 代表変更の制限

  • 選手が代表資格を変更できるのは生涯で1回のみ
  • 2カ国以上の代表としてプレーすることは禁止

8.9 オリンピック特有の代表資格

  • オリンピックやその予選に出場するには、その国の国籍が必須
  • 通常のワールドラグビーの代表資格とは異なる

その他の重要事項

10年間の居住条件(8.1(d))

  • 合計10年間の物理的な居住が必要
  • 途中の中断は許容されるが、実際に居住していた証明が必要

代表資格の証明

  • 協会は、選手の代表資格を証明するために以下を準備する必要がある
  • 出生証明書
  • クラブや協会の登録履歴
  • 居住証明書

代表資格の確認

  • 資格が不明な場合、ワールドラグビーの規定委員会に確認を依頼できる
  • 国際試合の前に資格を確定させる必要がある

違反した場合の制裁

  • 協会が違反した場合:罰金・制裁処分
  • 選手が違反した場合:出場停止・罰金など

代表資格の基本条件 まとめ

2024年の改正により、国内リーグで5年間プレーすれば代表資格を得られるようになりました。

この変更は日本だけでなく、国内リーグが盛んなイタリアやアメリカ等にも大きな影響を与えるかも知れません。

しかし、国内リーグの活動が活発でないトンガ、サモア、フィジー、ジョージア、ルーマニアなどの国々にとっては、新たな課題も生まれます。

将来有望な選手が、代表資格を得やすい国へ移籍し、そのまま他国の代表としてプレーする可能性が高まるため、自国の代表チームの強化が難しくなる懸念があります。

ペネトレーター

各国のリーグ環境格差が、代表選手の流出という新たな問題を引き起こすかもしれませんね。

  • 代表資格は、出生・血縁・所属歴・居住歴のいずれかで取得可能。
  • 一度代表になったら、原則として他国の代表にはなれない(代表変更制度を除く)。
  • 2024年の改正により、60か月の居住要件が撤廃され、国内リーグに5年間所属すれば代表資格を取得可能。
  • シニア代表や代表候補ではないチームとの試合では、代表資格に影響しない。
  • 代表資格違反には、協会・選手ともに罰則がある。
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