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ラグビー代表資格の条件と変更点

日本ラグビー
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日本でプレーしているニュージーランド人も南アフリカ人も、条件と資格をクリアすれば日本代表なることができます。

もちろん、日本人がニュージーランド代表やイングランド代表メンバーに入り、ワールドカップに出場する事も可能です。

目次

ラグビー代表資格の基準を徹底解説

以下は、2021年5月時点での各国代表になるための資格です。

大前提として!

U20までの代表歴があっても、2つ目の国で代表になることは可能です。

ただし、20歳未満であっても、シニア(フル代表)での活動歴があると、2つ目の国で代表に入ることはできません。

国内C級レフリー

ここからは、日本代表に例えて説明してまいります。

当該国で出生している

当然ですが、両親が日本人であれば日本代表の資格があります。

もちろん、日本で生活していなくても大丈夫です。

両親、祖父母の1人が当該国で出生している

いわゆる、ハーフかクォーターです。

国籍がアメリカでも、2人の両親と4人の祖父母のうち、1人でも日本人がいればば日本代表になれます。

日本代表では、松島幸太朗選手(父:ジンバブエ人、母:日本人)

60ヶ月間継続して当該国を居住地としてる

代表を目指す国で60ヶ月間継続して居住していれば代表資格が与えられます。

(2021年12月31日までに選ばれる選手は36ヶ月間)

高校時代から留学生として日本でプレーしている外国人選手は、大学卒業の時点で日本代表資格を得ることになります。

一時帰国をすると「その間はカウントされず」、長期帰国(「60日以上)すると「それまでの期間を失効する」可能性もあると記載されています。

日本代表では、ピーター ラブスカフニ(南アフリカ)、ウィリアム トゥポウ(オーストラリア)

通算居住10年ルール

長期帰国などで、60ヶ月の継続居住に当てはまらない選手でも、トータルで滞在日数が【3650日】を経過すると、その国の代表資格が与えられます。

マイケル リトル(三菱重工)は、父が三洋電機に所属していた2年間を日本で過ごしていたので、この「2年間」が滞在日数としてカウントされます。

そして、もう一人!

ノースハーバーの主力選手にジェイコブ ピアスがいます。

彼の父(スコット ピアス)は、セブンズ日本代表に選ばれるなど、15年以上を日本のクラブチームに選手やコーチとして在籍していました。

幼少期から中学か高校に進学するまで日本で暮らしていたので、恐らく日本代表資格があるのでは?と思います。

2022年5月の現時点では、ブルーズの控え選手ですが、2メートルを超す大型LOでありながら、80分間走れるアスリートタイプ。

ちなみに、同じブルーズのケイレブ クラークも父(エロニ クラーク)がリコーに在籍していた、3歳から約4年間を日本で過ごしました。

しかし、2020年10月にニュージーランド代表に選ばたので、今後6年間を日本で過ごしたとしても日本代表資格を得られることはありません。

2つ目の代表資格を得る条件とは?

よく聞く、マオリオールブラックスや、ブリティッシュ アイリッシュ・ライオンズは、ナショナルチームではないので、代表歴にはなりません。

同様に、バーバリアンズや世界選抜に選ばれ、試合に出場したとしても代表歴とは無関係です。

しかし、7人制ラグビーでシニア代表歴のある選手は、15人制も同じ国の代表にしかなれません。

サンウルブズで活躍したエドワード カーク選手は、7人制オーストラリア元代表なので、60ヶ月日本に滞在したとしても日本代表資格は得られません。

国内C級レフリー

さらに、こんな代表ルールもあるのですよ!

トレーニングスコッドに選ばれ、練習試合やトレーニングに参加するだけでは正式な代表選手とはみなされません。

しかし、テストマッチや大会前に発表される最終メンバーとしてスコッド入りすると、たとえ試合に出場していなくても「代表歴」がつきます。

そのため、他国の代表資格を得ることはできなくなります。

ドコモに在籍していたリアン フィルヨーン選手は、2009年6月に代表スコッドに選ばれ、代表活動の期間中に南アフリカ代表ではなく、南アフリカ選抜のメンバーとして、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦に出場しました。

代表としては1試合も出場できませんでしたが、一定期間を代表チームと帯同していたので、フィルヨーン選手には「元南アフリカ代表」キャリアが付いているのです。

逆に、トヨタ自動車のライオネル クロニエ選手は、2017年に南アフリカ代表に選ばれましたが、代表チームとは別の「南アフリカ代表A」(代表予備チーム)での試合経験しかないので、日本代表入りする可能性があり、トップリーグやプロ14などでも「未代表」の扱いとなります。

セブンズ代表が鍵!複数国で代表になるための条件

昔は別の基準をクリアすれば、「2つの国」で代表になれました。

よく知る、日本代表HCジェイミー ジョセフさんは、1992年から95年までニュージーランド代表として20試合に出場し、1995年からサニックスでプレーすると、1999年に日本代表選手として9試合に出場しています。

(双方の代表として、ワールドカップに出場しています)

当時は「2か国目の代表」ルールが曖昧であったために、ニュージーランド代表としてW杯に出場したグレアム バショップジェイミー ジョセフが、次の大会(1999年)では日本代表としてW杯に出場しました。

しかし!

この件が問題となり、シニアでの代表は「1か国」が厳格化される事になりました。

国内C級レフリー

それでは、外国での代表歴がある選手が、日本代表資格を得るまでの「道のり」を説明いたします。

他国で代表歴のある選手が、15人制日本代表になるには?

まず、「国籍法」の基準を満たし日本に帰化します。

この時点で、7人制の代表資格を得ることができます。

そして、7人制日本代表メンバーに入ります。

最後に、

年間10大会が開催される「7人制ラグビー」の、ワールドシリーズに4大会以上出場する。

または、

ワールドシリーズの出場経験が無くても、五輪予選の指定試合に半数以上出場すると「15人制」でも代表資格が与えられます。

ただし、元の代表チームでプレーした最後の試合日から、3年以上代表活動していない条件をクリアしなければ、セブンズの代表資格は与えられません。

元オーストラリア代表のヒーナン ダニエル選手(パナソニック)は、2015年イングランド大会に日本代表として出場するために、セブンズ日本代表でプレーしましたが、15人でのスコッド入りは叶いませんでした。

リコーに所属するコリン ボーク選手も日本に帰化し、7人制の代表資格を取得するまでに至りました。

最終目標が「東京五輪」なのか「2023フランス大会」なのかは分かりませんが、今後の動向に注目です。

【速報】2022年に変更されたラグビー代表資格の新ルール

ワールドラグビーは2021年11月24日、

国の代表チームでプレーする資格」に関する規定の改正案を承認したと発表しました。

今までは、セブンズルールなど特別な基準をクリアした選手を除き、シニア代表チームでプレーした選手は、他国の代表チームでプレーすることはできませんでした。

しかし、2022年1月1日から新たな規定により、一定の条件をクリアした選手は、一度だけ2つ目の代表チームでプレーすることが可能に!

変更基準を満たす条件は下記の通りです。

  • 最初の代表チームで最後に試合出場してから、36か月間以上経過していること。
  • 選手は、変更を希望する代表国で生まれている、または親や祖父母のうち誰かがその国で生まれていること。
  • 不正防止の観点から、ワールドラグビー委員会への申請と承認が必要。

元代表選手の新たな挑戦が始まる!

元ニュージーランド代表のジュリアン サヴェアや、リマ ソポアンガは既に代表を3年以上離れているので、出身地であるサモアの代表としてプレーすることが可能になり、地元では代表入りに期待が高まっています。

また、オーストラリア代表から追放されたイズラエル フォラウは、トンガ代表になれる資格を持ち、日本代表組のマフィやヘル ウヴェもトンガ代表に選ばれることも考えられます。

現時点では、タマニバル(元ニュージーランド代表)やネイサン ヒューズ(元イングランド代表)が、母国フィジー代表入りに関心を示す報道がありますが真実はいかに?

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