2003年に開催されたラグビーワールドカップは、第5回目の大会としてオーストラリア全土で行われました。
この大会は、南半球で開催された単独大会としては、1995年の南アフリカ大会に続くもので、世界中のラグビーファンが注目する中、ラグビーの魅力が存分に発揮されました。
また、記録的な観客動員数と高い競技レベルにより、成功した大会と広く評価されています。
大会の特徴と展開
大会は20チームが出場し、地域予選を勝ち抜いた新興国も参加しました。
特に、ジョージアやウルグアイなどの初出場国が加わり、ラグビーの国際的普及がさらに進んでいることを示しました。
プールステージでは強豪国が順当に勝ち上がる一方で、オーストラリア、イングランド、ニュージーランドの実力が際立ちました。
特に、イングランドは大会前からの好調さを維持し、名将クライブ・ウッドワード率いるチームが高い期待を集めていました。
日本代表の戦い
今大会も日本代表は苦戦を強いられました。
全戦全敗の結果に、世界の壁の高さを改めて痛感する結果となりました。
しかし、スコットランド戦で見せた粘り強いプレーや、チームの連携は今後の成長と次世代への希望を感じさせるものでした。
トーナメントのハイライト
準決勝ではニュージーランドがオーストラリアに敗れる波乱が起き、地元ファンを沸かせました。
一方、イングランドはフランスを圧倒し、2度目の決勝進出を果たす。
決勝戦は、オーストラリアとイングランドの激闘となり、史上初めて試合が延長戦に突入。
ジョニー・ウィルキンソンの劇的なドロップゴールによってイングランドが20対17で勝利し、北半球のチームとして初めてワールドカップを制覇する快挙を成し遂げました。
この瞬間は、ラグビー史において「最も記憶に残るシーン」の一つとなりました。
大会の意義と影響
イングランドの優勝は、これまで南半球が支配的だったラグビー界に新たな風を吹き込み、競技の魅力を北半球にも広げる契機となりました。
また、大会運営や観客動員の成功により、ラグビーが商業的にも高い価値を持つスポーツであることが証明された大会でもありました。
ラグビー ワールドカップ2023 オーストラリア大会 日本代表メンバー
注意)年齢とCapsは2003年10月12日(開幕戦)時点での数字です。
ラグビー 日本代表スタッフ
向井 昭吾(監督)
FW
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
長谷川 慎 | サントリー | 31 | 179cm / 102kg | 36 |
山本 正人 | トヨタ自動車 | 25 | 185cm / 110kg | 10 |
坂田 正彰 | サントリー | 30 | 180cm / 97kg | 30 |
網野 正大 | NEC | 28 | 176cm / 98kg | 7 |
豊山 昌彦 | トヨタ自動車 | 27 | 178cm / 107kg | 21 |
山村 亮 | 関東学院大 | 22 | 185cm / 105kg | 4 |
久保 晃一 | ヤマハ発動機 | 27 | 190cm / 98kg | 14 |
木曽 一 | ヤマハ発動機 | 24 | 195cm / 105kg | 7 |
田沼 広之 | リコー | 30 | 193cm / 97kg | 41 |
早野 貴大 | サントリー | 29 | 187cm / 103kg | |
アダム・パーカー | 東芝府中 | 30 | 194cm / 106kg | 13 |
渡辺 泰憲 | 東芝府中 | 29 | 192cm / 106kg | 20 |
大久保 直弥 | サントリー | 28 | 188cm / 100kg | 16 |
箕内 拓郎 | NEC | 27 | 187cm / 105kg | 11 |
浅野 良太 | NEC | 24 | 184cm / 92kg | 2 |
伊藤 剛臣 | 神戸製鋼 | 32 | 185cm / 90kg | 49 |
斉藤 祐也 | 神戸製鋼 | 26 | 185cm / 95kg | 12 |
BK
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
苑田 右二 | 神戸製鋼 | 30 | 172cm / 73kg | 14 |
辻高志 | NEC | 26 | 167cm / 75kg | |
アンドリュー・ミラー | 神戸製鋼 | 31 | 180cm / 86kg | 6 |
廣瀬 佳司 | トヨタ自動車 | 30 | 170cm / 75kg | 36 |
栗原徹 | サントリー | 25 | 178cm / 80kg | 23 |
小野沢 宏時 | サントリー | 25 | 180cm / 82kg | 13 |
元木 由記雄 | 神戸製鋼 | 32 | 176cm / 86kg | 61 |
ルーベン・パーキンソン | サニックス | 30 | 183cm / 97kg | 3 |
難波 英樹 | トヨタ自動車 | 27 | 178cm / 84kg | 23 |
ジョージ・コニア | NEC | 34 | 183cm / 92kg | 3 |
大畑 大介 | 神戸製鋼 | 27 | 176cm / 80kg | 36 |
北条 純一 | サントリー | 26 | 178cm / 81kg | |
松田 努 | 東芝府中 | 33 | 180cm / 86kg | 40 |
吉田 尚史 | サントリー | 28 | 180cm / 80kg | 4 |
バックアップメンバー
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
松尾 大樹 | 東芝府中 | 26 | 175cm / 91kg | 5 |
月田 伸一 | リコー | 28 | 162cm / 66kg | 9 |
伊藤 宏明 | ラクイラ | 27 | 170cm / 73kg |
※伊藤 宏明選手は2003年にサントリーを退団し、イタリア(スーパー10)のチーム(ラクイラ)と契約。
あまり好きな表現ではないのですが!
名前の「カタカナ」に注目してください。
外国籍選手は「・」が入っている。
帰化した選手は「・」が無く「漢字」が入っていたりします。
オーストラリア大会は、記録的な成功を収めるとともに、ラグビーの新たな可能性を示した大会でした。
ジョニー・ウィルキンソンの活躍や、北半球イングランドの歴史的優勝は、多くのファンに感動を与えると同時に、競技の未来を明るいものとする希望を与えました。
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