2007年に開催されたラグビーワールドカップは、第6回目の大会としてフランスを舞台に開催されました。
一部試合はウェールズとスコットランドでも開催されましたが、大会の中心はフランスで、ラグビーの伝統国としての地位を示す華やかなイベントとなりました。
大会の特徴と展開
この大会には、前回大会と同じく20カ国が参加。
プールステージでは伝統的な強豪国が順当に勝ち上がる一方で、大会初出場のポルトガルや、予選を通過したジョージアのようなチームもラグビーへの情熱を示しました。
特にアルゼンチンは、プール戦で地元フランスを破るなど、驚異的なパフォーマンスを見せ大会のダークホースとして強烈な印象を残しました。
一方で、日本代表は今大会も苦戦を強いられました。
プール戦では敗北を重ねる結果となりましたが、カナダ戦では試合終了間際に劇的なトライを決め、12-12の引き分けという結果を収めました。
トーナメントのハイライト
ノックアウトステージでは、準々決勝でニュージーランドがフランスに敗れる大波乱が!
この試合は「カーディフの奇跡」とも呼ばれ、ニュージーランドがワールドカップで最も早く姿を消した大会としても記録に残ります。
しかし、開催国フランスはその勢いを持続できず、準決勝でイングランドに敗北。
一方、南アフリカは着実な戦術と強固なディフェンスを武器に、決勝まで駒を進めました。
決勝戦では、南アフリカがイングランドを15-6で下し、2回目の優勝を達成。
ちなみに、この試合の得点は全てがペナルティーキック(ノートライ・ノーサイド)でした。
大会の意義と影響
2007年大会は、ラグビーがヨーロッパにおける商業的成功を収めるとともに、新興国の進化を示す重要な節目となりました。
特にアルゼンチンの快進撃は、競技の競争性を高める要因となり、その後のラグビーチャンピオンシップ(旧トライネーションズ)への参加につながることに。
また、大会全体を通じてフランスが見せた運営能力と観客動員の成功は、今後の大会の基準を押し上げました。
ラグビーがさらに成熟した競技であることを証明した大会でもあります。
ラグビー ワールドカップ2023 オーストラリア大会 日本代表メンバー
2007年8月11日に発表された最終登録メンバー30名です。
注意)年齢は2007年9月8日(初戦)、Capsは2007年8月11日時点での数字です。
ラグビー 日本代表スタッフ
ジョン・カーワン(ヘッドコーチ)
FW
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
山村 亮 | ヤマハ | 26 | 185cm / 114kg | 34 |
山本 正人 | トヨタ自動車 | 29 | 185cm / 115kg | 25 |
相馬 朋和 | 三洋電機 | 30 | 183cm / 122kg | 13 |
西浦 達吉 | コカ・コーラ | 31 | 176cm / 110kg | 7 |
松原 裕司 | 神戸製鋼 | 28 | 180cm / 100kg | 19 |
山本 貢 | 三洋電機 | 26 | 174cm / 100kg | 10 |
大野 均 | 東芝 | 29 | 191cm / 105kg | 20 |
熊谷 皇紀 | NEC | 29 | 194cm / 104kg | 25 |
ルアタンギ 侍バツベイ | 近鉄 | 29 | 190cm / 120kg | 20 |
ルーク・トンプソン | 近鉄 | 26 | 194cm / 107kg | 5 |
箕内 拓郎 | NEC | 31 | 188cm / 107kg | 36 |
渡邉 泰憲 | 東芝 | 33 | 192cm / 104kg | 30 |
木曽 一 | ヤマハ | 28 | 195cm / 105kg | 28 |
ハレ・マキリ | 福岡サニックス | 29 | 190cm / 103kg | 16 |
フィリップ・オライリー | 三洋電機 | 27 | 190cm / 100kg | 5 |
佐々木 隆道 | サントリー | 23 | 184cm / 95kg | 5 |
BK
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
矢富 勇毅 | ヤマハ | 22 | 176cm / 83kg | 7 |
吉田 朋生 | 東芝 | 25 | 171cm / 78kg | 4 |
安藤 栄次 | NEC | 25 | 173cm / 82kg | 12 |
小野 晃征 | 福岡サニックス | 20 | 170cm / 87kg | 3 |
大西 将太郎 | ヤマハ | 28 | 180cm / 80kg | 24 |
ナタニエラ・オト | 東芝 | 27 | 173cm / 95kg | 11 |
今村 雄太 | 神戸製鋼 | 22 | 178cm / 90kg | 11 |
平 浩二 | サントリー | 24 | 185cm / 93kg | 3 |
ブライス・ロビンス | リコー | 26 | 183cm / 86kg | 6 |
大畑 大介 | 神戸製鋼 | 31 | 176cm / 82kg | 58 |
小野 澤宏時 | サントリー | 29 | 180cm / 85kg | 35 |
遠藤 幸佑 | トヨタ自動車 | 26 | 186cm / 92kg | 13 |
クリスチャン・ロアマヌ | 埼玉工業大学 | 21 | 188cm / 108kg | 7 |
有賀 剛 | サントリー | 23 | 175cm / 85kg | 7 |
バックアップメンバー
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
猪口 拓 | 東芝 | 24 | 175cm / 100kg | 2 |
浅野良太 | NEC | 27 | 184cm / 97kg | 21 |
北川智規 | 三洋電機 | 24 | 175cm / 80kg | 2 |
久住辰也 | トヨタ自動車 | 26 | 180cm / 85kg | |
金 哲元 | 近鉄 | 23 | 171cm / 73kg |
あまり好きな表現ではないのですが!
名前の「カタカナ」に注目してください。
外国籍選手は「・」が入っている。
帰化した選手は「・」が無く「漢字」が入っていたりします。
2007年のフランス大会は、ラグビーの魅力を世界中に広めるとともに、競技の進化と国際的な普及を促す転換点となりました。
南アフリカの優勝、アルゼンチンの躍進、フランスの奮闘、そして優勝候補ニュージーランドのベスト8敗退など、多くのドラマが詰まったこの大会は、ラグビーファンにとって忘れられない「ラグビーの祭典」となりました。
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