2011年にニュージーランドで開催されたラグビーワールドカップは、第7回目の大会として行われ、ラグビーの母国とも言えるニュージーランドが全力を挙げて迎えた一大イベントとなりました。
国内全土で試合が行われ、地元ファンの熱気が大会全体を包み込み、ラグビー文化の中心地としての存在感を改めて示しました。
大会の特徴と展開
この大会では、前回と同じく20カ国が参加。
プールステージでは強豪国が順当に勝ち上がる一方、地元ニュージーランドは全試合で圧倒的な強さを見せました。
また、アルゼンチンやフィジーなどの新興勢力が健闘する姿も見られ、ラグビーの普及が着実に進んでいることに次回大会への期待を高めました。
日本代表にとっては苦しい大会となり、プール戦を全敗で終了。
しかし、トンガ戦やカナダ戦では随所に粘り強さを見せ、次世代への希望を感じさせる試合もありました。
トーナメントのハイライト
ノックアウトステージでは、ニュージーランド、フランス、オーストラリア、ウェールズといったラグビーの伝統国が準決勝に進出。
特に、準決勝ではニュージーランドが圧倒的なパフォーマンスでライバル国オーストラリを破り、決勝進出を果たしました。
決勝戦(ニュージーランドvsフランス)の試合は、一進一退の攻防となり、ニュージーランドが僅差(8vs7)で辛くも勝利。
歴史的な接戦の末に、1987年以来となる24年ぶりの優勝を果たしました。
キャプテンのリッチー・マコウを中心とした「オールブラックス」の安定感と、フランスの粘り強さが印象的な試合でした。
大会の意義と影響
2011年大会は、開催国ニュージーランドにとって特別な意味を持つ大会でした。
国内での熱狂的な盛り上がりと、チームの優勝が一体となり、ラグビーが同国の文化そのものであることを世界に示しました。
また、フランスの奮闘やウェールズの若い選手たちの活躍など、多くの国が競技力を向上させ、ラグビーがさらに国際的に発展していることを印象づけました。
商業的にも成功を収めた大会でした。
運営スタイルは今後の参考モデルとして称されるだけでなく、スタジアムの充実した設備や観戦環境にも高く評価されました。
ラグビー ワールドカップ2011 ニュージーランド大会 日本代表メンバー
2011年8月22日に発表された最終登録メンバー30名です。
注意)年齢は2011年9月10日(初戦)、Capsは2011年8月22日時点での数字です。
ラグビー 日本代表スタッフ
ジョン・カーワン(ヘッドコーチ)
FW
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
平島 久照 | 神戸製鋼 | 28 | 180cm / 110kg | 24 |
川俣 直樹 | パナソニック | 25 | 184cm / 118kg | 17 |
青木 佑輔 | サントリー | 28 | 176cm / 95kg | 21 |
堀江 翔太 | パナソニック | 25 | 180cm / 104kg | 14 |
湯原 祐希 | 東芝 | 27 | 173cm / 105kg | 8 |
畠山 健介 | サントリー | 26 | 178cm / 116kg | 23 |
藤田 望 | ホンダ | 26 | 191cm / 118kg | 10 |
大野 均 | 東芝 | 33 | 192cm / 105kg | 51 |
北川 俊澄 | トヨタ自動車 | 30 | 195cm / 110kg | 37 |
トンプソン ルーク | 近鉄 | 30 | 196cm / 109kg | 34 |
ジャスティン・アイブス | パナソニック | 27 | 196cm / 100kg | 8 |
菊谷 崇 | トヨタ自動車 | 31 | 187cm / 100kg | 44 |
マイケル・リーチ | 東芝 | 22 | 190cm / 103kg | 18 |
バツベイ シオネ | パナソニック | 28 | 189cm / 100kg | 5 |
ホラニ 龍コリニアシ | パナソニック | 29 | 188cm / 111kg | 19 |
谷口 到 | 神戸製鋼 | 26 | 188cm / 105kg | 7 |
BK
名前 | 所属チーム | 年齢 | サイズ | Caps |
---|---|---|---|---|
田中 史朗 | パナソニック | 26 | 166cm / 75kg | 28 |
吉田 朋生 | 東芝 | 29 | 172cm / 78kg | 24 |
日和佐 篤 | サントリー | 24 | 166cm / 71kg | 6 |
ジェームス・アレジ | ノッティンガム | 32 | 187cm / 93kg | 29 |
マリー・ウィリアムス | 豊田自動織機 | 29 | 180cm / 86kg | 3 |
今村 雄太 | 神戸製鋼 | 26 | 178cm / 93kg | 32 |
ニコラス ライアン | サントリー | 32 | 192cm / 100kg | 32 |
平 浩二 | サントリー | 28 | 185cm / 94kg | 30 |
アリシ・トゥプアイレイ | キヤノン | 30 | 187cm / 116kg | 16 |
小野澤 宏時 | サントリー | 33 | 180cm / 85kg | 64 |
遠藤 幸佑 | トヨタ自動車 | 30 | 186cm / 90kg | 38 |
宇薄 岳央 | 東芝 | 25 | 180cm / 88kg | 6 |
ウェブ 将武 | コカ・コーラ | 29 | 180cm / 90kg | 31 |
上田 泰平 | ホンダ | 29 | 180cm / 89kg | 5 |
※ジェームス・アレジ選手は、2004年から4年間在籍したNTTドコモ関西時代に日本代表資格を得て、2007年に日本代表に選ばれています。
(2011年当時は、NTTドコモ関西を離れてノッティンガム(英)でプレー)
追加メンバー
北川 勇次(パナソニック)25歳 5cap
※ジャスティン・アイブス選手 左膝靭帯損傷のため
タウファ 統悦(近鉄)30歳 21cap
※ホラニ 龍コリニアシ選手 右膝靭帯損傷のため
麻田 一平(トヨタ自動車)31歳
※吉田 朋生選手 左太もも肉離れ
ブライス・ロビンス(ホンダ)30歳 24cap
※今村 雄太選手 右足関節の靭帯損傷の疑い
あまり好きな表現ではないのですが!
名前の「カタカナ」に注目してください。
外国籍選手は「・」が入っている。
帰化した選手は「・」が無く「漢字」が入っていたりします。
ニュージーランド大会は、ラグビーの魅力が凝縮された大会でした。
地元開催での優勝はファンにとって感動的な瞬間であり、フランスとの接戦は大会の歴史に残る名勝負でした。
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