「う~ん」としか言えない。
後味が悪過ぎる?と思った人はパナソニックファンだけでは無いはず!
ラグビーファンが集う掲示板では、
「東芝を優勝させるために必死」「東芝の優勝ありき」「東芝のための大会」等の書き込みが相次いでいました。
私自身も、この決勝戦は「二度と見たくない」と感じました。
もちろん理由は、「疑問だらけの判定」です。
開始早々、モウンガのトライセーブがありました。
解説の大西さんは「ハイタックル」を指摘するも、TMOではグランディングの確認。
海外で視聴していた私の友人2人も、スーパーラグビーなら「レッド」一発アウト、日本のレフリーは視野が狭すぎると嘆いていました。
そして、堀江選手のスローフォワード・・・
同じようなプレーシーンは過去に何度もありましたが、「タックルを受けた位置」よりも「パスを受けた位置」が前という理由でトライキャンセルはあまりにも酷い判定では無いかな?
来シーズンから、「慣性の法則」を無視した「点と線」だけで判断するなら別ですが・・・
日本代表が世界との壁を痛感したのは、相手選手との実力だけではない!
2023年に学んだのでは?
特に今期は「多くの不満」を感じさせる1年でした。
急務!外国人出場枠の見直し
今までにも書いていますが、外国人(海外出身)選手が多すぎます。
以下は、ディビジョン1(2024シーズン)開幕日時点での外国出身選手人数です。
- カテゴリC:35人
- カテゴリB:73人
- カテゴリA:104人
全12チーム(683人)のうち、31%(212人)が外国出身選手で占められていました。

決勝戦では、両チーム先発30人のうち外国出身選手は16人。
国内プロアマリーグに、これだけの外国出身選手はさすがに違和感を感じませんか?
リーグワンと同様に、5年ルールを満たして代表資格を取得した選手を、国内選手と同じ扱いにする海外リーグは少なくありません。
しかし、それでも多くの外国人選手は、母国の選手との競争に敗れ、数年のうちに帰国してしまうのが現実です。
一方、日本では?
南半球から来日してくる留学生や、未代表のプロ選手に対して、小柄な日本人がポジション争いをすることになっても、既に結果は見えているような・・・
現在の出場カテゴリ規定では、外国出身選手がチームに長く定着する一方で、日本人選手の入れ替わりだけが早まっている状況になっています。
これこそ、日本代表が強くなれない根本的な原因だと私は思います。
そして、「カテゴリC」選手枠は1人で十分では無いでしょうか?
先ほども書きましたが、セミアマ混合の国内リーグに世界の一流選手が混じっても、凄さが際立つだけで結局は交じり合わないと思います。
以前、日本で数年間プレーした大物外国人選手のインタビュー記事を読みました。
何故、日本でプレーしたのか?の質問に、その選手は「休暇」と答えました。
「サバティカル」では無く、「バケーション」の意味合いが強い言葉が印象的でした。
さらに、「日本人は小柄だから怪我をする心配がない」「日本で休暇を楽しみながら、コンディションを整えフランスチームのオファーを待っていた」
残念なコメントですね。
しかし、現在も代表を引退して日本に行く選手に対して「Permanent Vacation」と揶揄する現地スポーツ紙を見ると、残念ながら日本のラグビーは「・・・」なのでしょうか?
開催時期の見直し
中断を挟んだり、年越し等に物議がありましたが、やはり「秋開催」に戻すべきでは?
9月に開幕して翌年1月に決勝と入替戦。
以前は、秋のテストマッチがネックで、シーズンを中断させる苦肉策でした。
しかし、日本代表が本当に「ティア1」に昇格したのであれば、ワールドラグビーからの分配金を活用し、代表選手への報酬を十分に支払えるはずです。
スコッドに残れた選手は欧州遠征に行き、それ以外の選手は引き続きリーグ戦を行う。
当り前の事ですが、これなら中断せず残った選手だけでシーズンを続けられると思います。
さらに!
海外の現役代表選手はテストマッチのためにチームを離れることが多いため、日本のクラブチームもビッグネームの獲得に慎重にならざるを得ないのではないでしょうか。
もし多くのチームが現役代表選手ではなく、未代表選手の獲得にシフトしていけば、チーム間の戦力差が縮まり、リーグ全体のレベルがより均衡していく可能性があります。



シーズンオフは、日本人選手がスーパーラグビーに挑戦できる!



スパーラグビーからも、スター選手の流出防止になりますね!
「世界最強」と称され続けたクルセイダーズも、2023年以降は多くの主力選手が移籍し、かつての強さは影を潜めてしまいました。
もし2019年までのように、母国と日本の両リーグでプレーできる「2シーズン契約」が復活すれば、スーパーラグビーの活性化につながるのではないでしょうか。
2013年を思い出せ!
あの頃にも、海外のスター選手は在籍していました。
しかし、今ほどではなかった!
なんとなく、当時のパナソニックの所属選手を調べてみると、外国出身選手は8人在籍していました。
しかし、2024年にはその数が19人に増加。
同じくトヨタ自動車も、当時は7人だった外国出身選手が、今シーズンは倍以上の16人に増えていました。
当時は代表歴がなくても、スーパーラグビーの主力選手が来日すると、「間近で見られる」楽しみや生で見られる感動がありました。
日本人選手と同じ練習をして、日本語を勉強して、日本の文化に馴染み、ポジション争いをする。
これこそが「日本人選手の強化ツール」であり、2015年につながったのでは?と思います。
短期契約やサバティカル選手って必要?
ハッキリ言って、サバティカルを利用して日本でプレーするのは止めて欲しい。
特に、ニュージーランドからサバティカル制度を利用して、一時的に日本でプレーする選手が増えていますが、わずか1年間だけチームに貢献して帰国してしまうと、チームの成長や若手選手の育成には、あまり結びつかないのではないでしょうか。
かつて、NTTドコモでプレーした現役代表のペレナラとマピンピは、サバティカル契約ではなかったのですが、チーム快進撃の中心になり、初のベスト8入りを果たしました。
しかし、2人が去った翌年は散々たる結果に!
一時的な戦力補強のために、単年契約って本当に必要な補強なのでしょうか?
俺的な要望ですが、「カテゴリC」選手は最低2年以上の在籍が必要、登録人数は1人だけ!
これなら、かろうじて我慢できます。
「リーグワン2023-2024」俺的まとめ
代表強化を目的に「日本ラグビー界」が成長するためには、日本人のレベルアップが不可欠。
また、外国人選手の出場枠やリーグの開催時期を見直すことは急務だと思います。
何故なら、現在のリーグワン各チームを見れば、日本人が2列・3列のポジションを奪うことは極めて難しく、入団しても出場機会が少なく、数年で下位チームや下部リーグに移籍する選手が増えているように思えます。
日本人選手が「絶対死守」できるスクラムハーフですら、9番を着てワールドカップに出場した選手が4人も!
開催期間は、1月にシーズンを終了させることで、日本代表クラスの選手はスーパーラグビーに挑戦することも可能だと思います。
もちろん、サンウルブズの復活も僅かながらに期待できるのでは?
スーパーラグビー期間中は、ニュージーランドやオーストラリアには州代表直下のシニアチームが活動しているので、日本代表予備軍を数チーム結成して遠征すれば、かなりの経験値を積むことも可能ではないか?
特にオーストラリアの地域リーグには、多くのプロ選手が在籍するチームと大学チームが混合してリーグ戦を行っているので、日本のチームの受け入れられる可能性は高いと思います。
最後に、疑惑と疑問の多かったレフリー問題・・・
審判団の「上下関係」や「年功序列」がある限り、この状態は改善されないと思います。
そのためにも、試合中はTMOも含めて全ての会話を英語にするべき!
これからの「日本ラグビー」に期待できるのか?
来シーズンが楽しみです。
コメント