皆さんは、日本代表がグループリーグを突破できると思っていましたか?
私は組合せが発表された直後から、初戦のチリだけにしか勝てないと思っていました。
結果は「日本の指定席」3位を何とか死守しましたが、サモアの過密日程が無ければ、順位は逆転していたと言う人もは少なくありません。
順位 | チーム | 勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失 | トライ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | イングランド | 18 | 4 | 0 | 0 | 150 | 39 | 111 | 17 |
2 | アルゼンチン | 14 | 3 | 0 | 1 | 127 | 69 | 58 | 15 |
3 | 日本 | 9 | 2 | 0 | 2 | 109 | 107 | 2 | 12 |
4 | サモア | 7 | 1 | 0 | 3 | 92 | 75 | 17 | 11 |
5 | チリ | 0 | 0 | 0 | 4 | 27 | 215 | -188 | 4 |
今回の成績は、単に選手やコーチ陣の「過信」が原因では?
前回大会をグループリーグ1位通過した「過去の栄光」から抜け出せないだけでなく、2015年の健闘を未だに引きずるキャッチフレーズ「厳しすぎる練習」や、一部の選手への偏った信頼、そして協会とのややこしい関係などがあると思います。
私は今の体制になってからは、日本代表を応援する気になれなかったので、ヘッドコーチの解任は大歓迎ですが、日本ラグビー協会の体質が変わらなければ、再び不人気時代に逆戻りすると感じています。
ジョセフHCとラグビー日本協会「7つの大罪」
そもそも、主将は坂手選手ではなかった?
さらに言えば!
3列にファカタバとコーネルセンが選ばれた時点で、同じポジションの姫野選手は控え、または代表落ちしても不思議ではないと思っていた。
日本のラグビーに精通した、私の友人で元マオリ選手も、新戦力の2人に加えリーチとラピースが3列にいるなら、姫野は選ばないと言っていたことを思い出します。
他のポジションでも「何故?」と思う不可解な人選があったような気がします・・・。
それでは、俺的に思う「7つの大罪」に興味のある方は、続きをご覧ください。
世界一厳しい練習
度々、インタビューで姫野キャプテンが発言していましたが・・・。
他国の練習を見たことあるのか?
結局、これが過信となり「上位国の差を縮めている」と勘違いしていたのでは?
始まりは、2015年にエディーさんのハード過ぎる練習が「世界一厳しい練習」と、選手が口々に語っていたと思うのですが・・・
2019年も同じことを言っていたような気がする。
そして、今大会でも・・・。
「世界一厳しい練習」を初めて口に出した2015年大会は、優勝候補の南アフリカを接戦の末に勝利した、まさに「練習の成果」をファンにも実感できたと思います。
しかし、2019年は南アフリカと2試合対戦しましたが、結果はどちらも惨敗し、2023年はランキングを下回る国だけに勝利。
これって、2015年の方が「質の良い練習」をしていたのでは?
結果が全てだと思います。
本職のロックはディアンズだけ
2019年からの4年間は何だったのか?
Jジョセフ体制になった6年前から、ロック不在で嘆いていたのに「この始末」・・・。
全4試合をロックで出場したファカタヴァと、3試合出場したコーネルセンも、本職は3列。
「不慣れな2人」と「若いディアンズ」だけで挑むなんて考えられない!
3人の代表キャップは、開幕時点で合計26capでした。
こんなことなら、未代表の山極選手(NEC)を試して欲しかったと思うばかり・・・。
そして、ベテラン選手を入れて欲しかった。
未代表ながら本職での経験値が高い、リアキ モリ(キャノン)やマーク アボット(パナソニック)は日本代表資格を持っているのに、なぜ招集しなかったのだろうか?
究極の忖度人選!FWはジョセフのお気に入り
ラピースの出場停止が解除された2戦目以降は、下記メンバーが最終戦まで固定されていました。
しかし、ラピースはキャノン戦で負傷した3月18日以降の出場機会は一切なし。
久々に出場した8月のフィジー戦では、開始7分で一発退場。
ラピースは大好きな選手ですが、この状況で33人のメンバーに入れるのはどうかと思いました。
1:稲垣啓太
2:堀江翔太
3:具智元
4:ジャック・コーネルセン
5:アマト・ファカタヴァ
6:リーチマイケル
7:ピーター・ラブスカフニ
8:姫野和樹
何故か2番に堀江選手が!
16番じゃないのか?
結局、ジョセフのお気に入り3人を3列で使いたいから、弾かれたファカタヴァとコーネルセンが2列に回された。
としか思えません。
サントリーの二人
「うーん?」としか言えない、SHの人選。
なぜ、同じタイプの2人を使うのか?
そして、齋藤直人に依存しすぎだと思いませんでしたか?
特にアルゼンチン戦は、前半を互角に戦えたから後半も齋藤を使い続けたのか?
ナイカブラのトライで勢いを戻すのなら、次のプレーから福田を投入するべきだと思いました。
このポジションも、「人材が育っていませんね?」と言いたいところですが!
藤原選手(クボタ)や南選手(リコー)、飯沼選手(浦安)などに、チャンスを与えなかったこどが残念です。
やっぱり10番
大会前の不安を吹き飛ばす「驚異のキック成功率」でしたが・・・。
やはり、ゲームコントロールまでは覚醒しませんでしたね!
今さら、「山沢なら」とは言わないですが、仕掛けられない守備的なスタンドオフには魅力が無い。
攻撃で松田選手を生かすなら、12番は技巧派の中村選手よりも、当たりの強い中野選手の方が合っていたのでは?
2027年までに「田村級」とまでは言わないですが、「文句なしの10番」と言われる選手を発掘して欲しいと願うばかりです。
何故!33人を使わない?
勝てる相手「チリ」
勝てない相手「イングランド」
負けるかもしれない相手「サモア」
勝てるかもしれない相手「アルゼンチン」
初戦(vsチリ)からベストメンバーで挑む必要はあったのだろうか?
照準は「アルゼンチン戦」だったと思うのですが・・・
主力を初戦からフル稼働させた結果、最終戦は明らかに疲れていた!
特にFWの動きの悪さは、イングランド戦と見比べれば明確。
全4試合に先発出場した選手は下記の8人です。
FW:稲垣・具・ファカタバ・リーチ・コーネルセン
BK:松田・中村・松島
マシレワの負傷入替で山中選手が追加召集され、合計34人が登録されました。
そのうち、ハラシリ・垣永・堀越・ガンター・小倉の5選手は出場記録無し、SH福田選手は5分間、李選手は4分間と各選手疑問の残る出場時間となりました。
最後は日本協会に居座り続ける日本人
結局、根源はここです。
何年も同じメンバーが強化委員に居座ること自体、私は不思議でなりません。
育成や強化に失敗しても、コーチに責任を取らせて委員の上層部は一切無傷!
辞任する事も、解任されることも無く「給料搾取オジサン」と某組織に言われていることは有名です。
「心機一転、来年度から頑張りましょう」が恒例行事化している!
選手とコーチを入れ替えても、運営が変わらない限りチームも変わりません。
ちなみに、日本ラグビーフットボール協会(通称:JRFU)の管理職に支払われている最低報酬は年560万円です。
常勤役員は理事クラスで1,200万円、専務理事は1,500万円を上限に支給されています。
ジョセフHCとラグビー日本協会「7つの大罪」まとめ
今回の大会成績に、不本意な結果だと思っているラグビーファンは多いと思います。
「負けるべくして負けた」この一言に尽きます。
エディー時代を超えたいがために使われ続ける「世界一厳し練習」も、いい加減に聞き飽きませんか?
ロックは相変わらず発掘できていないし、33人に選ばれたメンバーに異議を唱えた人も実に多かった。
グループリーグで「2勝できた理由」も「2敗した理由」も答えは同じ。
「主力を使い続けた」
もう少し、サブの選手を信用していれば、「違った結果」になっていたかは分かりませんが、少なくともベスト8に進出したチームは主力を温存できるような33人が選ばれていました。
時期ヘッドコーチに期待しましょう。
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