スーパーラグビーは、2022年から大きく変わります。
正式名称は、「スーパーラグビー パシフィック」です。
アロテアロアとAUに参戦していた10チームに加え、新たに2チームがエントリーされました。
もちろん、サンウルブズの名前はありませんが・・・
そして、日本チームの参戦を快く思っていなかった、南アフリカのチームも南半球のリーグから撤退しました。
今後、日本ラグビー協会の本気度を示せば、復帰できる可能性はあると思います。
と、信じたい。
それでは、スーパーラグビー パシフィックの概要をご紹介していきます。
スーパーラグビー パシフィック / Super Rugby Pacific
この大会は、オーストラリア、フィジー、ニュージーランド、そしてサモア、トンガ、その他の太平洋諸島からの合同チームによる、SANZAARが主催するラグビーユニオン(15人制)の公認大会となります。
開幕年となる2022年のオープニングマッチは、モアナ パシフィカ vs ブランビーズ戦です。
第10節では、全12チームがオーストラリアAAMI パークで試合を行います。

初年度は、実験的に3日間で6試合を慣行。
選手やファンに好評であれば、翌年以降も12チームのツアーを実施する可能性があるらしいです。
開催期間
- 開幕戦:2月中旬
- 決勝戦:6月下旬
- 16週間のリーグ戦 + プレーオフ3週間
参加チーム
カンファレンス分けはありません。
- モアナ パシフィカ(オークランド)
- フィジアン ドゥルア(フィジーとニューサウスウェールズ)
- ブルース(オークランド)
- クルセイダーズ(クライストチャーチ)
- ハリケーンズ(ウェリントン)
- チーフス(ハミルトン)
- ハイランダーズ(ダニーデン)
- ワラターズ(シドニー)
- ブランビーズ(キャンベラ)
- レベルズ(メルボルン)
- レッズ(ブリスベン)
- ウェスタン フォース(パース)



2024年を最期にレベルズが活動休止。
2025年シーズンは11チームになります。
これ以降の内容は、2025シーズン(新フォーマット)に書き換えています。
試合形式
レギュラーシーズン
全チーム総当たり(10試合)と、ダービー要素を含む地域戦(4試合)の計14試合。
各チーム7試合のホストゲームが確保され、2回のバイウィークが設けられています。
勝ち点は、勝利4P・引き分け2P・敗戦と不戦勝は0P
ボーナスポイントは、対戦相手より3トライ以上をスコア、または7点差以内での敗戦に1Pが与えられます。



当然ですが、引き分けでも相手チームより3トライ以上挙げれば、勝ち点は「3」になります。
ゴールデンポイント方式
後半終了時点で同点の時は、5分間の休憩を入れてから最大10分間の延長戦になり、先に得点したチームの勝利。
延長戦でも両チームが無得点の時は、「引き分け」となります。
レッドカード
選手が退場してから20分経過すると、控え選手を出場させることができ、再び15人でプレー可能となります。
プレーオフ
レギュラーシーズン終了後時点で、上位6位までが「予選決勝ラウンド」に進出できます。
予選決勝ラウンド:1位 vs 6位・2位 vs 5位・3位 vs 4位
3チームの勝利チームと、敗戦チームの中から1チームが「ベスト4」に進みます。
プレーオフは決着がつくまで行われます。
同点で後半が終了した時は?
延長戦(前後半10分間) → 再延長戦(最大10分間のゴールデンポイント) → プレースキック決戦
新チームの紹介
フォースを除外して、トンガとサモアの2チームを加える噂もありましたが、結果は下の通り。
近い将来、単独でトンガとサモアのチームが結成されればと、期待したいです。
モアナ パシフィカ / Moana Pasifika


本拠地:ニュージーランド(オークランド)
ホームスタジアム:マウント・スマート・スタジアム
(収容人数は常設26,500席、最大35,000席)
チーム誕生の理由
2020年12月5日、マオリオールブラックス対戦相手として、1試合限定で結成されたチームです。
翌年、スーパーラグビーのフォーマット改変などの理由により、一時的なリーグ参加を認めると発表。
2021年7月12日、放映権などの収益分配の合意に至り、正式参加が認められました。
チームは、トンガとサモアを中心にフィジーやクック諸島など、太平洋諸国にルーツを持つ選手で構成されます。
主な契約選手
オーストラリア代表
セコペ ケプ、クリスチャン リアリーファノ
サモア代表
レイモンド レイ ニウア、ジャック ラム、ヘンリー タエフ、トマージ アロシオ、ネリア フォマイ
アシスタントコーチには、日本でのプレー経験もあり、サンウルブズも率いたフィロ ティアティアさんと、サンウルブズや日野で活躍したパウリア マヌさんです。
昨年、NTTドコモを退団したリンカーン マックラウチは、チームの司令塔として期待されています。
フィジアン ドゥルア / Fijian Drua


本拠地:フィジー(オークランド)
ホームスタジアム:ANZ スタジアム
(収容人数は常設4,000席、最大15,000席)
チーム誕生の理由
オーストラリアで開催される、ナショナルラグビー・チャンピオンシップの出場を目的に、2017年7月チームを発足。
同年8月16日、フィジーラグビー協会により正式結成された、国際プロチームです。
大会結果は9チーム中3位(リーグ3勝3敗・プレーオフ1勝1敗)
大会終了後も、ナショナルラグビーチャンピオンシップ(NRC)に出場していましたが、コロナの影響により2020年からは対外活動がありませんでした。
モアナ パシフィカより一足早く、2021年4月にスーパーラグビーの参加が正式に認められています。
チーム編成は、フィジー出身とそのルーツを持つ選手のみ。
主な契約選手
カッコ内はフィジー代表数
マナサ サウロ(43caps)マス ドロコロ(10caps)ネマニ ナグサ(16caps)スルペペリ ヴラリカ(12caps)
現役代表選手は、全員ヨーロッパのチームと契約しているので「0人」ですが、上記以外にもセブンズ代表選手が多くいます。
また、2018年から3年間ホンダでプレーした、ヘイデン カーの加入が発表されました。



ヘイデン カーは、フィジーにルーツを持たない唯一の選手です。
ニュージランドチームはタレント不足
言うまでもなく、日本流出が止まらないのです。
SNSだけでなく、ローカル紙やスポーツサイトなどにも、チームの主力を引き抜く日本チームに対して、懸念と嘆きのような文字が見られます。
過去にはオタゴのローカル紙に、サンウルブズは「育成を放棄したチーム」と書かれたことがありましたが・・・
余談ですが・・・
アルゼンチン現役代表のパブロ マテーラが、クルセイダーズと1シーズン契約しました。
2022年10月からはスタッド・フランセ(フランス)に復帰する予定ですが、私にとっては今年一番の驚きです。
果たしてテレビ中継はあるのか?
2021年12月1日現在
「WOWOW」「J SPORTS」どちらも、中継予定は無いみたいです。
アロテアロアを中継した「WOWOW」でしたが、日本人選手の出場予定が無い来シーズンの中継はなさそうですね?
もし、「WOWOW」が決まれば、1月末頃に発表があると思います。
緊急速報
「WOWOW」放送決定!
毎節2試合は、実況と解説付きで独占放送されます。
ありがとうWOWOWさん!
2022年以降も「継続して放送」お願いします!


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