今期はW杯イヤーでしたが、イマイチ盛り上がれなかった・・・
サッカーとは違って、ラグビーには「ドル箱カード」が見当たらない!
W杯決勝「南アフリカ vs ニュージーランド」の一戦も、直近3年間で7試合も組まれている。
10年前は「ドル箱カード」と呼ばれていた、「ニュージーランド vs アイルランド」戦も、過去3年間で5試合が行われています。
もはや、強豪国同士の対戦に「期待感」や「貴重性」が薄れてきたように思います。
フィジー・サモア・トンガ・ジョージアなど、実力があり経済力に乏しい国々から、有望選手を搾取し続けると、本当に上位10カ国だけでボールを回し続けている「過保護大国」になるのでは?と心配です。
この状況が続けば、いずれシックスネーションズやワールドカップですら「マンネリカード」と呆れられ、今以上の不人気・不景気になるのでは・・・
一部の噂では、ファレルが代表引退してフランスリーグに移籍するとか、デュポンがパリ五輪に専念するため15人制を休養するとか?
既に、マイケル フーパーの7人制転向は、2023年11月に発表されています。
真実は分かりませんが、毎年のように最高年俸が更新される野球やサッカーと違って、ラグビーではサラリーキャップの締め付けや、クラブの経営破綻など暗いニュースばかり。

「華やかなラグビー人生」「引退後はバラ色の隠居生活」
とは程遠く感じられますね。



ワスプス(プレミアシップ)
2022年10月に管理下に置かれ、全選手とスタッフが解雇されました。
財政的困難により、2,000万ポンド(約36億1,000万円)の未払い税金と3,500万ポンド(約63億1,750万円)の債務に直面していました。



ウスター・ウォリアーズ(プレミアシップ)
2022年9月に管理下に置かれ、リーグから除外されました。
新オーナーによる買収計画が進行中でしたが、ラグビーフットボールユニオン(RFU)が条件を満たせなかったため、チャンピオンシップ(2部)への参加が拒否されました。



ロンドン・アイリッシュ(プレミアシップ)
2023年6月に管理下に置かれ、3,000万ポンド(約54億1,500万円)の債務に直面し、所有者がクラブを売却できなかったため、リーグから除外されました。



追々記
リース=ザミットの真実はコチラを!
それでは、気を取り直して発表いたします。
対象ゲーム「シックスネイションズ」「4か国対抗戦」「テストマッチ」「ワールドカップ」
俺的妄想 2023年 ラグビーアワード
カッコ内は代表チームです。(出身ではありません)
年度代表チーム
フィジー代表
受賞理由は?
2023年の成績は10戦(6勝4敗)、ワールドカップではポルトガルに敗れるフィジーらしさ?もありましたが、イングランドには1勝1敗、オーストラリアには完勝、ウェールズ戦はラストパスが通れば逆転勝利という、最高のゲームも見せてもらいました。
ベテランのラヴァイやナヤザレブの存在だけでなく、フィジアン・ドゥルアがスーパーラグビーに正式参入したことから、若手選手の欧州流出が5年前ほど酷くないことも躍進の一つではないでしょうか。
2016年に日本が目指そうとしていた、プロチームと代表をリンクさせる強化の成功例ですよね!
近い将来、4か国対抗戦への参入も十分あり得ると思います。(WRが阻止するかな?)
年間ベストトライ賞
アマト ファカタヴァ(日本)
2023年10月8日(現地時間)、W杯フランス大会(グループリーグ)アルゼンチン戦
大型FW選手が、あの場面でショートパントを上げるとは!
ラン・キック・キャッチ、全てがバックス選手のようでした。
夏のテストマッチから絶好調だったアマトが、本大会でも抜群のトライ嗅覚を見せつけたシーンです。
ベストタックル賞
アントワーヌ デュポン(フランス)
2023年2月11日(現地時間)、シックスネーションズ R5 アイルランド戦
本当にスクラムハーフか?と思うような背筋の強さ!
攻撃だけでなく、守備も超一流な2021年世界最優秀選手のトライ阻止をご覧ください。
ベストタックル 2
スコット バレット(ニュージーランド)
2023年7月29日(現地時間)、4か国対抗戦 R3 オーストラリア戦
試合開始直後のラインアウトをご覧ください。
タックルを受けた選手は、スクラムハーフのマクダーモット(82kg)です。
素人なら再起不能?
強烈すぎる衝突タックルも、バレットの両腕がしっかりバインドされていたので、その後もマクダーモットは元気にプレーし続けました。
年間ベストバウト
イタリア vs フランス(シックスネーションズ R1)
受賞理由は?
イタリアが残り20分に逆転、フランスを追い込んだ試合でした。
試合序盤、プノーとカプオッツォの空中戦がTMO判定となり、結果的にフランスのトライが認められました。
しかし、何度見てもプノーが守備を妨害していたように思えてなりません!
試合結果は、「24-29」でフランスが勝利しましたが、フルメンバー相手にイタリアFW陣の粘りと、アランのキックが素晴らし過ぎた好試合。
2023年 ベスト15
1:アンドリュー ポーター(アイルランド)
2:ボンギ ンボナンビ(南アフリカ)
3:ジェイムス スリッパー(オーストラリア)
4:フランコ モスタート(南アフリカ)
5:サム ホワイトロック(ニュージーランド)
6:ピーター オマホニー(アイルランド)
7:シャルル オリヴォン(フランス)
8:アーディー サヴェア(ニュージーランド)
9:ファフ デクラーク(南アフリカ)
10:フィン ラッセル(スコットランド)
11:チェスリン コルビ(南アフリカ)
12:バンディー アキ(アイルランド)
13:ジョー マーチャント(イングランド)
14:アンジェ カプオッツォ(イタリア)
15:フレディ スチュワード(イングランド)
2023年 最優秀新人賞
キャム ロイガード(ニュージーランド)
ペレナラやブースと一緒にプレーしていただけあり、驚異のラン能力とトライ嗅覚を持ち合わせた、ハリケーンズのスクラムハーフ。
わずか「2caps」の実績ながら、ワールドカップ登録を果たしたワンダーボーイです。
アーロン スミスとペレナラが偉大過ぎた9番の後継者探しも、ロイガードの登場で10年は安泰か?
ちなみに、2020年にシニアデビューしたマヌカウでは、元サンウルブズのコナン オルドネ選手と一緒にプレーをしていました。
そして、もう一人
ルイ ビエール=ビアレ(フランス)
フランスU20を飛び級して、W杯に滑り込みスコッド入りした期待の新人。
デビュー戦は若干20歳と52日、シックスネーションズ第1節(スコットランド)14番を着て出場し、前半24分にトライも決めました。
今シーズンの代表成績は、7試合(先発6 控え1)5トライ。
ボルドーでは、フルバックもカバーしているトライゲッターです。
日本語名に誤りがあるかも知れないので、ネット検索する時は【Louis BIELLE-BIARREY】と入力してください。
2023年 最優秀選手
ボンギ ンボナンビ(南アフリカ)
W杯で負傷したマークスでしたが、ンボナンビがいる南アフリカにとっては「かすり傷」に思えるほど、存在感を感じた1年でした。
一時は、マークスの引立て役と言われていましたが、今や「代表1番手」「世界屈指のフッカー」になったと思います。
2023年は所属するシャークスが、カップ戦とリーグ戦のいずれも準決勝まで進み、11試合すべてにスタメン出場し、その後の対抗戦とテストマッチにも6試合出場。
W杯では、初戦のみ47分からの途中出場でしたが、アイルランド・フランス・イングランド・ニュージーランド戦では2番スタメン。
ただ、決勝では開始2分で膝を負傷・・・
無念の交代となりましたが、それまでの貢献度はチーム随一!文句なし!



怪我の具合は、全治6か月と診断されました。
2023年 リーグワン功労賞
久保修平(日本協会公認トップレフェリー)
スーパーラグビーで日本人初の主審を務め、シックスネーションズやワールドカップでもアシスタントレフリーを担当しました。
2022年2月27日の試合で国内戦通算100試合を達成し、翌年5月に行われた3位決定戦を最期にレフリーを引退。
長い間お疲れさまでした。
俺的妄想 2023年 まとめ
キャム ロイガードを新人賞に選ぶのは、本ブログだけでしょうか?
最優秀選手は、アイルランド代表のアンドリュー ポーターと悩みましたが、やはりW杯優勝国から選出いたしました。
毎年のことですが、ベスト15は考え直せば全員が入れ替わると思います(笑)。
ですが、フィン ラッセルは別格!
ボーデン バレットが10番を着れない現状では、ラッセルに匹敵するスタンドオフは次世代まで現れないかも?
余談ですが、本家で選ばれたトマ ラモス選手の話。
代表戦しか見れない日本では、15番を着たフルバックの印象しかありませんが・・・
実は、
クラブチームのトゥールーズでは、最大のライバルでもあるジャミネが2022年に移籍してきた影響もあり、半数の試合に10番を着て出場しています。



イタリア代表のトンマーゾ アラン選手と同じですね!
Enjoy Rugby!
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