ユナイテッド ラグビー チャンピオンシップ / United Rugby Championship

リーグの前身は、ウェールズ・スコティッシュリーグであり、フランスやイングランドのリーグに対抗すべく2001年にアイルランドが中心となり設立された、国際プロラグビーリーグです。

 

日本でのテレビ中継はありませんが、ティア1の代表選手や南半球の元代表選手など多くのスター選手がプレーする、世界4大ラグビーリーグの1つです。

2021年5月までは「プロ14」の名称で親しまれていましたが、スーパーラグビーを撤退した南アフリカの4チームが正式参加する2021-2022年からは、【ユナイテッド ラグビー チャンピオンシップ】に変更されました。

 

これより先は「ギネス プロ14 / Guinness PRO14」と内容が重複します。

 

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ユナイテッド ラグビー チャンピオンシップ(United Rugby Championship)

 

2001 – 2006年 ケルティックリーグ
2006 – 2011年 マグナーズリーグ
2011 – 2014年 ラボダイレクト PRO12
2014 – 2017年 ギネスPRO12
2017 – 2021年 ギネスPRO14

設立年から2006シーズンまで、メインスポンサーは無く、アイルランド、スコットランド、ウェールズからのチーム編成でした。

 

ケルティック(ケルト)とは?
古代ローマ人は、ブリテン諸島に移住したブルトン人を「未知の人=ケルト人」と、呼んでいた。(諸説あり)

 

2006年からの「マグナーズ」とは、アイルランドのCantrell&Cochrane(アルコールと飲料水メーカー)が扱うブランド名。

2010年にイタリアからのチームも参加し、12チームのリーグ戦となりました。

2011年からの「ラボダイレクト」とは、オランダを拠点とした農業組合向け金融機関が提供するのオンラインサービス名。

2017年から現在までは、アイルランドのビールメーカー「ギネス」が冠となりる。

2017年からは、スーパーラグビーを除外された南アフリカの2チーム(キングスとチーターズ)が参戦し、計14チームが2つのカンファレンスに分かれて、リーグ戦と決勝トーナメントが行われています。

 

コロナの影響を受けた「2020 – 2021年シーズン」
チーターズは戦力不足とコロナを理由に参加を見送り、キングスは資金難による運営困難のためリーグ脱退を表明。
リーグは2チームに代わりとして、翌シーズンから南アフリカのブルズ、シャークス、ストーマーズ、ライオンズのリーグ参加を検討すると発表。

2021-2022年からは、映像配信などのエンタメ業を展開する「ロックネイション」と、南アフリカ4チームのホーム戦に限り「ボーダコム」もスポンサーになりました。

 

リーグ構成と期間

期間:9月から翌年5月まで

試合数:リーグ戦18試合

構成:4シールド
(アイルランド・ウェールズ・南アフリカ・スコットランドとイタリア)

上記4つのシールドに分かれて、ホームアンドアウエー方式に加え、交流戦(1回)が行われます。

プレーオフ:上位8チームによるノックアウト方式

(上位チームにホーム権利が与えられますが、決勝戦はリーグ指定会場で行われます)

 

期間は9月初旬から翌年5月末まで行われるため、テストマッチやワールドカップ期間中もリーグは中断することなく続けられていました。

しかし、2021-2022年からの改変に伴い、リーグ試合数が各チーム3試合少なくなり、11月テストマッチと6Nの期間に、Bye Weekを設ける予定に。

 

南アフリカに遠征するチームは、2週間滞在して2試合消化する。

 

Judgement Day
毎年最終戦に行われるウェールズ4チームによるダービーマッチ。

東地区(ドラゴンズ・ブルーズ)と、西地区(スカーレッツ・オスプリーズ)が毎年交互に対戦相手を変えブルーズのミレニアムスタジアム(カーディフ)で、1日2試合が行われます。

 

1872 Cup
スコットランド2チームによるダービーマッチ。

2017年までは、ホームアンドアウエーによる2試合の合計得点で優勝チームを決めていましたが、2017年に南アフリカの2チームが参入後、リーグのフォーマット改変に伴い、年間3試合を勝ち越したチームが優勝となりました。

2021-2022年から再び、ホームアンドアウエーによる2試合の合計得点で優勝チームが決められます。

 

チャンピオンズカップ 資格

南アフリカシールドも含め、各シールド1位のチームに「ヨーロッパ選手権」(欧州チャンピオンズカップ)の出場権利が与えられます。

 

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下部カテゴリとの入れ替え

下部リーグの入れ替え戦はありませんが、チームの経済時事情によりリーグを撤退するチームなどがあり、実質的にはリーグ維持のためにチームを集めているのが現状です。

 

外国人選手枠

公な規定としましては、その年のスコッドに所在国の代表資格を持つ選手が16人以上いること。

未代表の選手は制限数無く出場できますが、他国での代表歴がある選手は、FWとBK各1名が試合登録できます。

 

スコットランドのエディンバラは、将来有望な未代表の外国人選手を揃えるラグビー協会と連携したチームです。

注意)最新情報ではありません。

リーグの経済事情

設立当初は、参加チームを管理するラグビー協会からの出資金と、リーグの収入で運営されていましたが、2018年頃よりラグビー不景気(不人気)の影響を受け、2020年にイタリア協会の資本参入と、リーグが100%保有する株式のうち28%をベルギーの投資ファンドに売却すると発表しました。

 

イングランド(プレミアシップ)も前年に同じファンド会社に、約27%の株式を売却しています。

 

2020 – 2021年 ギネスPRO14 レインボーカップ

南アフリカの4チームがPRO14参入に先駆けた、英国とイタリアに加え南アフリカの3か国で開催される予定でしたが、渡航審査の問題等により、南アフリカのチームが入国できない可能性があるので大規模な大会は中止となりました。

 

2021年4月23日のストーマーズ vs シャークス戦を皮切りに、全6節と決勝(6月19日)が行われる予定ですが、南アフリカ勢が欧州入りする予定であった4節以降の日程は未定となったままです。

 

ユナイテッド ラグビー チャンピオンシップに参加しているチーム

今現在(2022年1月15日)

地域 クラブ名 創設年 ホームタウン 収容人数
ウェールズ ドラゴンズ 2003年 ニューポート 8,500人
オスプリーズ 2003年 スウォンジー 20,827人
スカーレッツ 2003年 ラネリ 14,870人
カーディフ・ブルーズ 2003年 カーディフ 26,828人
アイルランド レンスター 1879年 ダブリン 18,500人
51,200人
マンスター 1879年 リムリック 25,600人
9,250人
コナート 1885年 ゴールウェイ 8,100人
アルスター 1879年 ベルファスト 18,196人
スコットランド エディンバラ 1872年 エディンバラ 67,144人
グラスゴー・ウォリアーズ 1872年 グラスゴー 7,351人
イタリア ベネットン 1932年 トレヴィーゾ 6,700人
ゼブレ 1973年 パルマ 5,000人
南アフリカ シャークス 1996年 ダーバン 52,000人
ストーマーズ 1996年 ケープタウン 55,000人
ブルズ 1997年 プレトリア 51,762人
ライオンズ 1996年 ヨハネスブルグ 62,567人
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